クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

鮭、鮭、鮭

たまにしか食べないジャンクなものや、栄養バランスが著しく悪そうでカロリーが高そうなものは、朝に食べるに限る。


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(朝からケーキ、朝からハロウィンプレート)

そんな日はいつもより運動量を増やして、カロリー消費に勤しめばいいだけだから。

 

しみじみ美味しい、鮭と昆布の煮物。とある日の朝ごはん和定食バージョン。

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釧路には和商市場という市場が釧路駅近くにあって、前回釧路に旅行に行った時にはそこで鮭やその他海産物を買ってきた。

 

今年は筋子の新物が出回るのも、例年より早かったような気がする。新物だから、筋子の薄皮も簡単にはがれ、素直に考えれば薄皮がはがれやすいものほどきっと新鮮。

 

一尾丸ごと、(といってもできるだけ小さいものを選んだけど)買ってみようと思ったのも旅先だったから。二条市場に場外。観光客が観光客らしいふるまいをしても自然な場所だから、観光客の足はやっぱりそういう方面に向かうんだろう。

 

スーパーには地域性が反映されるから、この地方やこの土地ではどんなものが食べられているんだろうとご当地スーパーでご当地ものを眺めるのは楽しい。だけど車社会の地方では、ご当地スーパーは車がないとそもそもたどり着けない。

 

煮てもよし。軽く塩を振って焼いてもよし。和風に使っても洋風に使っても、何なら中華やエスニックにだって使える応用範囲の広い鮭。筋子のしょうゆ漬けを自分で作ってみようと思うのも素材が手に入るからで、食材として北海道で鮭は定番中の定番。

 

筋子の薄皮取りはちょっと面倒だけど、お湯の中で作業するとやりやすい。

 

筋子の薄皮取りに限らず温泉のようにあたたかいお湯が使えるから楽になった(あるいは楽になる)作業はきっと他にもいろいろあって、温泉が出るから冬が厳しくても生き延びられた。という経緯はあってもおかしくない。

 

北海道に来た最初の年は、雪も多くて寒かった。

 

暖房付きの現代の建物でさえ時には寒いのに、昔々、暖房もなければ頑丈な建物さえない。そういう状況で、どうやって厳しい寒さを乗り切ったんだろうと不思議に思うけれど、温泉が湧いて、屋内でも火を使って暖を取ることができれば、案外どうにかなったのかもしれない。何しろ暖炉の火は暖かいから。

 

暖を取るために火を使うことが難しくなると、(例えば建物が建て込んでくる、燃料の薪が手に入らない、などなど)より冬が厳しくない南へと向かい、環境の変化に耐えられず、同じように移動する人が増えると民族大移動となって、突然それまで見たこともない集団が現れた昔があったのかもしれない。

 

経済的な食べ物、例えば北海道の鮭。経済的なエネルギー源、例えば温泉や間伐材から取れる薪、ついでに森林の手入れ。といった経済的な環境が損なわれると不経済になり、環境由来の不経済を経済で救おうとした時のお値段はプライスレス、例えば天文学的数字でうん百兆円となるから不経済なことはやめましょうね。

 

というロジックは、すべてを金銭に換算してからでないと理解しない人にも理解できる、環境保護のわかりやすーいお話なのかも。かもかも。