クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

テロワール

新年だけあって、力こぶの入った力作雪だるま。

f:id:waltham70:20220103153459j:image

ひと月前は、雪が降らなさ過ぎだったなんて信じられないくらい、元日からあるいは大晦日から雪が降って積もった。

 

事前に作り置きもしたけれど、おせちを本格的に作り始めたのは30日から。正月、2日・3日と食べ続け、作った料理を盛り付けては片付けてを繰り返す。

f:id:waltham70:20220103153819j:image

作って(あるいは盛り付けて)は片付けてのバランスが崩れると、作るばっかりあるいは片付けるばっかりになって船頭多くして船山に登る状態になって、作っては片付けるのサイクルも乱れるのかも。

 

一見すると難しそうな料理でも、フードプロセッサー(あるいはブレンダー)に圧力鍋があるとわりと簡単に出来るようになって、ついでに食洗機があると片付けもラクになってツールの進化は偉大だと実感する。

 

その一方で伝統的な食材、例えば昆布巻きに使う干瓢は結んで紐や糸代わりに使える便利なもので、いっちゃん初めに夕顔から干瓢を作り出した人は、いかなる動機や理由でそうしようと思ったのか。ただ不思議。

 

そんなものまで利用するんだは、そう言われるものを利用してでもにつながって、伝統由来の民族や文化に固有の知恵や知識を伝えて残す場でもあるから、昆布巻きがおせちの定番に入るんだと思った。

 

あるストーリーの型を好ましく思うのなら、そのストーリーの型に大いなるシンパシーを感じている。

 

テロワール地産地消。そのワードの意味するところを完全に理解しているかどうかは怪しいけれど、その地で採れる、その地由来のものをその地で食す。というくらいの意味だろうとざっくり理解している。

 

だからというわけでもないけれど、料理に使う料理酒は北海道産の酒造好適米でできたものを使うようになって、しばらく経つ。日々のお料理に使うものだから、値段はお手頃かつ入手しやすいもの。今知ってる酒造好適米の種類は三種類で、吟風・彗星・きたしずく。

 

吟風でできたものは比較的入手しやすくゆめぴりかのようなもので、彗星やきたしずくはゆめぴりかほど知名度や作付け面積も大きくないから、吟風よりもレアなんだろうと、勝手に思ってる。

 

食材で遊ぶハードルは高く、産地に行っても採れたて出来たてに出逢わなくなったら、そこはもう産地じゃない。どこが産地とは言えないほどブレンドが進んだとき表示は変わり、例えば北海道産から国産に変わるように主産地もわからなくなり、テロワール地産地消が意味する”その地”の範囲が拡がる。

 

テロワール地産地消でイメージする、テロワール地産地消というワードに仮託して好ましく思う”その地”は狭い土地でリージョナル。

 

ざっくり日本という、例えばアジアのような大きなくくりで見たときの、ちょっと小さなセグメントじゃないことは確か。