旅行に行くと、バカみたいにいっぱい写真を撮りがちで、そのくせ撮ったら満足してそのままになりがち。いかんいかん。というわけで、今年の夏に行ってきた知床旅行番外編。選ぶという行為は、メンドクサイ。
札幌から道東へ車で旅行すると、途中経過で通り過ぎる街にも魅力あり。
飛行機で東京あたり、日常に祝祭が落ちてる街から道東のような場所まで来ると、刺激に乏しくて退屈するかもだけど、こっちは刺激なんて微塵も求めちゃいないから、十分に満足さ。
道央道~旭川紋別自動車道~丸瀬布経由でサロマ湖へ
新しくてきれいなSA。記念写真スポットの用意もあって、至れり尽くせり。生産量が少ないか、流通経路が限られてそうな、ちょっと珍しいお菓子や食べ物が見つかる。
北海道のSAは、エゾシカ推し。エゾシカを使ったメニューを各SAで展開してるらしい(~2017.9.30まで)。今年最初で最後の蝉の声、聞いたのはこのSAだったな。。蝉の声は、だいたい毎年一回か二回しか聞かない。
天気に恵まれたのでまだマシだったけど、道中はひたすら退屈する。観光のトップシーズンともなると旭川までは車も多く、渋滞はしないけど、詰まり気味。
丸瀬布で高速を降り、道の駅に寄る。道の駅は、トイレ休憩&飲み物休憩スポット。それだけだと申し訳ないから、できるだけ寄った場所で何か買うけどね。
蝦夷松製の懐紙と、缶詰の炊き込みご飯の素(遠軽町製)を買いました。車で旅行すると、荷物が増えても一向に気にしなくていいから、気が楽さ。
どこで採れるのか知らないけれど、ぷりっぷりのジュンサイ(しかもお手頃価格)も売っていて、帰り道なら買って帰ったのに。。と悔やまれる。コラーゲンの素なんて飲む気にもなれないけど、新鮮なジュンサイだったら積極的に食べたくもなるさ。
サロマ湖の道の駅で休憩~能取湖を経由して網走監獄博物館へ
サロマ湖!サロマ湖との初めての出逢いは、小学校の教科書だった。カタカナの地名が、なにしろ新鮮だった。
琵琶湖・霞ヶ浦についで日本で三番目に大きな湖だとか。三つとも行った。サロマ湖の向こうはオホーツク海。屈斜路湖に摩周湖と、湖がやたらと多いのも道東の特徴。
サロマ湖といえば牡蠣、そしてホタテ。サロマ湖産の海産物は、道民的にはすっかりお馴染み。腹減り時だったので、お昼が食べられそうかつ風光明媚な場所を探したけれど、適当な店は見つからず。
鶴雅リゾートのホテル、湖を見渡せる風光明媚な場所に建ってはいるけれど、ランチはやってなさげ。というわけで、困った時はやっぱり道の駅が頼り。
湖が見える場所ではなかったけれど、道の駅サロマ湖で休憩。食事スペースはフードコート風、食べたものもフードコート風。
ホタテが入った肉まん(?)と牡蠣の唐揚げ。
ありそうでなかった牡蠣の唐揚げ、揚げ立てだったせいもあって、めちゃくちゃ美味しかった。オヤツにおつまみに、間食にはちょうどいい感じ。腹減り時には、甘いものより塩気のあるものの方が嬉しいやね。
ホタテの肉まん(?)も、フィリングがクリームシチューみたいで美味しかった。ご当地ならではのB級フードを堪能した。
インスタ映えするに違いない、カボチャのアーチ。ハロウィンを先取りで、かーわいい。
秋には真っ赤なサンゴ草の群生地となる、能取湖も通り過ぎる。
早朝に札幌を出たけれど、ちょろちょろ寄り道してるせいで、網走に入った頃にはすでに夕方の4時頃。
博物館網走監獄。見る前はまっっっったく興味がなかったけど、寄ってよかった。
北海道開拓と受刑者という、切っても切れない関係の両者をテーマにしてるだけあって面白い。自分に子供が居たら、学生の間に一度は連れていきたくなる。罪を犯せば入れられる場所と、そこでの待遇や環境を目の当たりにしたら、遵法精神もおのずと育まれるでしょ。
最初は政治犯が収容されたという歴史から、勝手に大人の階段登って行ってくださいな、という気分になれる。
外を歩けばイングリッシュガーデン風。しかーし、往時の労務作業再現シーンもあって、きわめて教育的。木彫りの何かを作成中なのは、収監者の佐々木さん・小林さん・伊藤さん。国、あるいは政権のやることは、とっても底意地が悪いんだということが実感できておススメ。
小清水原生花園を通り過ぎ、宿泊地である知床斜里町に入った。食べログ、あるいはミシュランを精査すればあるいは見つかったのかもしれないけれど、食べる所には事欠いた。
ワンストップで何でも揃うゴージャスリゾートホテルを選ぶのは、何でもあるわけではない場所では正解ではある。続きは、気が向いた時にまた。
お休みなさーい。