今年の夏は、知床に行ってきた。
- 札幌から知床まで遠かった。。車移動は、便利だけど疲れる
- 網走監獄は、一部臭かった
- ベタだけど、知床観光船に乗った
- オホーツク海を見下ろす高架木道は、最高に気持ちよかった
- 小清水原生花園は、8月だともう見頃を過ぎていた
- 天に続く道は、実際に見るとその雄大さに感動する
- 神の子池は、神秘的だった
- 帰りは摩周湖に寄って帰ってきた
一度は知床に行っておきたいと言われたので、わりとイヤイヤ、渋々出掛けてきた。あんまりノリ気じゃなかったので、事前準備もおざなり。行き当たりばったりでテケトー。
テケトーだから、最高とはいかないまでもそれなりに楽しんできた。さすが世界遺産。
札幌から知床まで遠かった。。車移動は、便利だけど疲れる
地図を見返すと、眩暈がしてくる。札幌から道東の知床まで、この距離を車で走ったのか。。と。Googleさんに聞いたら、片道400キロ超だってさ。
道央道から旭川紋別自動車道を経由し、サロマ湖・能取湖をついでに観光し、網走監獄に寄ってから、知床入り。高速を使うと早いけど、その代わり景色が単調。とはいえ下道を使ったところで、北海道はでっかいどうな景色が広がるばかりで、さして変わりゃしないと予想。
網走監獄は、一部臭かった
知床と網走もすぐ近く。つい寄っちゃうよね、網走監獄。予想以上にきれいで立派で、観光客の多さにも驚いた。中に入ってわかったけれど、『ゴールデンカムイ』で有名になったっぽいので、巡礼者がたくさん詣でてたんだな、きっと。
公益財団法人になってるだけあって、利益は出さずにひたすら再投資に注ぎ込めるせいか、敷地内はイングリッシュガーデンみたいだった。監獄なのにイングリッシュガーデンで、なんだか天国と隣り合わせっぽい。供養か???
昔の建物とはいえ、きれいにしてから公開してるはず。なのに、監獄として使われていた建物内に入ると、何ともいえない饐えた臭いがした。臭い飯、比喩じゃなく臭かったのかも。
出来た当初は政治犯が収容されていたそうで、前政権の生き残りに対する死ねよがしが横行した苛烈な場所で、よくも生き残った人が居たもんだと感慨も深かったさ。
宿は、斜里町のビジネスホテルにした。
斜里町からいわゆる世界遺産の知床までは、わりとすぐ。札幌からの距離を思えば何てことない。オン・シーズンで選択肢もさほど無かったのと、いかにもなゴージャスリゾートホテルに泊まりたい気分でもなかったから、ビジネスホテルでちょうどよし。
初日はほぼ移動に費やし、翌日知床入り。マイカーで来る観光客よりも、観光バスで乗り付ける団体客の方が多いせいか、オンシーズンだけど駐車場で困ることはなかった。道路も渋滞知らず、景色よしで、快適なドライブだった。
ベタだけど、知床観光船に乗った
知床といえば、まずは観光船でしょと、知床観光船おーろら号へ。道の駅うとろ・シリエトクで、“硫黄山航路”という1時間半の短時間・短距離コースを予約した。知床岬コースだと3時間45分もかかるのでパスした。
おーろら号は大型の船なので、当日予約とはいえ席には余裕があった。ただし大型船なので、結構離れたところから知床半島を見学することになる。
準備のいい人は、もっと小回りが効いて半島ギリギリまで近付ける小型船を早くから予約してるようだった。当日だと、どの船もほぼ満席。どっちみち、ベタ凪だったとはいえ船酔いしそうだったので、大型船で良かったんだけどさ。
ヒグマも見たけれど、札幌近郊にだって30数頭生息してるらしいしな。。と、感動も薄かった。もうね、クマじゃ驚けないの。イルカやシャチ、あるいはアザラシやトドでも居れば、世界遺産気分も盛り上がったに違いない。
ベタ凪・晴天だったおかげで、大変気持ちのいいクルーズだった。海も空も青いと、別に見るべきものがなくても、気持ちいい。
オホーツク海を見下ろす高架木道は、最高に気持ちよかった
船を降りた後は、知床五湖の遊歩道でウォーキング(有料)。ヒグマが出るかもしれない森の中の小道を歩くウォーキングは、自然を利用したお化け屋敷っぽくてスリリング。いつ出るの?今かもしれないじゃん、という焦る気持ちが小走りにさせる。
鬱蒼とした森を抜けた後に歩く高架木道は、最高に気持ちよかった。
ヒグマに襲われる心配もない、絶景。
高架木道から見下ろすオホーツク海の景色は、遠路はるばる来た甲斐もあったってもんで、疲れも吹き飛ぶ。今回の旅行では、ここからの景色がいっちゃんきれいで気持ちよかった。
その後は、知床峠を越えて羅臼に入り、根室海峡の景色も見てきた。普通に北方領土、国後島が泳いで渡れそうなくらい近くに見えたのに、びっくりさ。知床と羅臼の落差の激しさにも、びっくりしたけどね。
旭岳と天人峡みたいなもので、すぐ近くだから、色んなものがすべて世界遺産知床に持っていかれてる感が、すごかった。斜里町は、近くとはいえそうでもなかったので、来歴の違いなのか、何なのか。その差がどこに由来するのか謎だった。
小清水原生花園は、8月だともう見頃を過ぎていた
翌日は、小清水原生花園へ。
北海道の地図を眺めていると、やたらと目にする「原生花園」という字面。画像検索すると、天国の花園っぽい景色が見られるらしいけど、見頃は6月下旬から7月中頃か。8月になると、天国よりも彼岸の方がよりぴったりくる景色になっていた。それはそれで、さいはて感があって、よかったんだけどさ。
天に続く道は、実際に見るとその雄大さに感動する
いろんなところで紹介されている、天に続く道。カメラマンの腕が悪いので、さほどステキには見えないけれど、実物はもっとステキ。北海道はでっかいどうという、スケールの大きな他のどこにもない景色が見れる。
生活者の人にとっては迷惑かもだけど、じっくり眺めたくなる。
新しい地図は、カーナビ用のマップコードつき。去年は確実にメジャーではなかったマップコードのおかげで、従来はたどり着きにくい場所でも簡単にたどり着けるようになって、便利になったもんだ。
神の子池は、神秘的だった
神の子池は、池の一部だけが青く見えて、とっても神秘的。
青さに感動するというよりは、なぜそこだけ青いのかと、不思議さに感動できる。次から次へと観光客の車が来てたわりには、さほど観光地化されてないような場所。あんまり俗っぽくせずに、神秘的な雰囲気のまま残って欲しいと思う、明日には居なくなる勝手な観光客の勝手な思いさ。
帰りは摩周湖に寄って帰ってきた
霧に覆われていない摩周湖。
近付くことが難しいカルデラ湖は、上から眺めるだけ。二回目の摩周湖。透明度の高さは、摩周湖の水が湧水として流れ込む神の子池で、確認済み。
行き当たりばったりだったせいで、食には恵まれなかったのが今回の旅行。食べ物の写真が少ないのはそのせい。丁寧に淹れたコーヒーと、美味しいケーキが食べたいと旅行中ずっと思っていた。そんな奴は、こんなとこに来るなと言われてもしょうがない。
チャリダーが多かったのが印象的。今時の若い人、まずは自転車から入って、ちょっとリッチ、あるいは大人になったら車に自転車を載せてる傾向。
一週間くらい隈なく走り回ると、車で慌ただしく観光するのとは、また違った景色が見れそう。
こんなのとか。
見つけた時は笑ったけど、実は墓地がすぐ近くにあった。人が去り、やがて集落もどこにあったかわからなくなっても、山に刻まれた文字は、先祖の地への道しるべとなるさ。とかだったらどうしようとも思ったね。真相は知らね。
夏もいいけど、どうせなら流氷を見て、“厳しいんだぞ、大自然”を満喫したいかも。次があれば。
お休みなさーい。