クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

滑って転ぶ

朝窓を開けたら別世界になってた。白くてきれいだったー。

 

実は昨夜は本読むために明け方近くまで起きてたので、きっと別世界になるだろうってわかってた。別世界に場面転換する間は無音。ただしんしんと降り積もって、いろーんなものを隠していくのを見てるのが好き。ニューカマーで、飽きる程見た景色ってわけじゃないから、ただきれいだなーって今んとこは思ってる。

 

いろーんなものを覆い隠す前は、ツルツル滑るし転ぶし、あんまりいいこと無い。颯爽と歩くのも難しくなって、大抵ペンギン歩きでよちよち歩いてる。

 

ハイヒール姿も勇ましく、よちよち歩きのニューカマーを颯爽と追い抜いていった人が、すってーんと見事に転ぶ姿をそこかしこで見るのも、これからの季節の風物詩。ワンシーズンに一回は、車椅子に乗せられしょんぼりしながら救急車へと運ばれる、そんな人見るんだよね。

 

救急車呼ばれるような大事になるのは、きっと経験浅い人。経験浅いにもかかわらず、ベテランの真似して颯爽と歩いちゃって、すってーんと見事に転んじゃったんだよね。

 

颯爽と歩いてたかと思うと、すってーんと華麗に転び、何事もなかったように起き上がって、また再び颯爽と歩いてく。ベテランの人ってそんな感じだから。強いわーって感心しながら見てる。

 

街中は昼になると、「いつもの」世界に戻ってた。覆い隠してたいろーんなものが融けて、道はぐちゃぐちゃべちゃべちゃしてた。隠れてると、ほんときれいなんだけどな。きれいなだけじゃないってわかってるから、たまに見るきれいがいいんだよ。

 

その点この街は、期間限定でいろーんなものが隠れちゃうので、その間目を瞑ってられる。その間はキラキラのイルミネーションで飾りたてて、はるばるきれいね、いいねって言うために来た人が、お金落としてくれるの待ってる。

 

きれいなだけじゃなくて、通り掛かると美味しそうな匂いもするんだよね。甘ーい香りについフラフラ吸い寄せられて、散財しそうになるけど滑って転ぶかと思うとブレーキかかる。ケーキの箱、ブラブラさせて歩くのも難しくなるから。

 

とっても好きなお店のひとつが、12月いっぱいで閉店するって知って、がっかりしてる。すぐ近くに支店があるとはいえ、そのお店の窓から眺める景色がすごく好きだったんだよねー。お会計する時に、「残念だね」って声掛けてるお客さん何人も居たけど、ほんとに残念。

 

きれいね、素敵ねって思った景色も次々無くなってったり変わってったりするので、いいなと思った時にがんばって記録に残そっと。そのお店のこと、とても好きで思い入れのある場所だったから、書いといて良かったー。

 

お休みなさーい。