相撲取りが一堂に会すると、ちょっとした迫力。こんな絵面には、きっと当分お目にかかることもなし。テロが身近となった世界では、被害者が自己防衛のために振り上げた拳だって過剰反応と見做されて、暴力ダメ絶対という単純なルールの前では分が悪い。念のため、日馬富士の件とはまったく関係のない、単なる私見。
救急車を呼ぶにも有料の世界は最初から性悪説をとっていて、優しくしたらつけ上がるタイプの人間を織り込み済み。優しい顔を見せたらどこまでいってもつけ上がるタイプの人間、クラスタに対して、もっとも効果的なのはコストの負担を求めること。
優しい顔を見せたらどこまでいってもつけ上がるタイプの人は、コスト負担を求められた途端、逆上することがあり、おかしな人かどうかを見極める分水嶺にいい。
そもそも生きる世界が違い過ぎて、常識も違えば、頭のネジが一本か二本、あるいはもっと足りない可能性あり。芸術とか宗教とか。なんだか主語が大きすぎるタイプのやつは、奉仕して奉仕して奉仕して、なーんの見返りもなくてもそれが生きる道。
的な、使役する側にとってだけ都合のいい理屈を、ぶん回してるという自覚もなしにぶん回しつつ距離つめてくるから、厄介。なので、無視無視無視。
正義のヒーローものというジャンルがあって、今でも土日の早朝あたりのテレビ枠でやっている。たまーに見る、というか眺めることがあるけれど、セリフだけはずいぶん立派で小難しいこと言ってんだよね。
昭和の昔のヒーローものはもっと単純で、悪い奴は見るからに悪かった。
見るからに悪そうではないけれど実は悪い奴で、悪い奴を倒すにもいろいろ理屈つけてやっつけなきゃで、正義のヒーローもそりゃ苦悩するわ。
正義の味方と悪い奴と、双方ともに苦悩を抱えつつ戦うから、問題が複雑に見えて解決も遠のくんだけど、小利口な理屈並べて小難しそうな考え方をお子ちゃまに伝授するより、もっと大事なのは、コスト意識。
今回の正義のヒーローの出動に要した費用はおいくら万円。悪者によって破壊された人的・物的損害の復旧に必要な費用はおいくら万円。現在の地球防衛軍の収支は、現在のところ黒字。今後同様の攻撃には、X回耐えられる見込みです。あるいは、次回より赤字に転落、当分の間正義のヒーローの出動はありません。とかなんとかさ。
現実に起こる争いも、つきつめれば損得の問題に帰するんだから、正義はノーコストという考え方をアップデートするにもちょうどよし。
正義はノーコストという無策が、十字軍に、白虎隊に、特攻隊に子供兵という人命の無駄遣いを生む土壌になってきたんだから、正義をテーマに語るのなら、一緒にコストも教えなきゃだわ。
正義のヒーローの出動は当分なし、呼ぶならお金チョーダイ、今フトコロ寂しいから、ギャラはたっぷりねと告知しておいたら、気軽に正義のヒーロー呼びつける人も居なくなって、自助の気持ちも生まれるかもね。かもかも。
お休みなさーい。