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クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

お金ちょーだいとかわいく言えない人は、代わりに世の中へ呪詛を吐く

世の中 日記

芸のない愚痴は娯楽にはならない。仕事や同僚の悪口、世の中や政治家への不平不満、タレントや有名人の悪口。無芸なわりには増長だから、楽しくない。毒を笑いに、風刺へと昇華する川柳って、偉大だね。サラリーマン川柳は好き。娯楽に厳しいのは暇人だからです。

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雛人形に見入るちびっこ、実はお人形さん☆)

暇人なので、真っ昼間からぷらぷらしてる。観光地に住んでることもあって、わりとしょっちゅう道を聞かれる。道を聞かれることは珍しくないとはいえ、三越や大丸の買い物袋を提げ、そのまま星付きレストランにランチに行くような恰好をした人間に、なんともいえない人相風体の人が話し掛けてくるのは珍しい。

 

珍しいことが身辺に起こる時期には周期性がある。ウザッ!と思ったので、SNSもデトックス。

 

1年で最も寒さ厳しい時期なのに、コートも着ずにフリースっぽい上着のみ。足元もブーツじゃない普通の靴に雪が浸みてる。ホームレスとは言わないまでも、そのいでたちでは雪国の冬を乗り切るのはさぞ厳しかろう、最近こっちにやって来たばかりなのかという人が、やけに親し気に「安倍さんがー」「ベッキーがー」と話し掛けてくる、バス待ちの列。

 

バスは庶民の乗り物とはいえ、その路線でそんないでたちの人に会うのは初めての経験。

 

札幌の地理に不案内な人が、「わかりにくいから迷っちゃったのよ~」と、豪快に笑いながら行先確認で話し掛けてくる時の話し掛けるとは、明らかに違ったニュアンスの話し掛け方。

 

「そうですね」「そうですね」。相手が老婦人であれば邪険にもできず、機械的に相槌だけ打っていた。

 

気のない返事も苦にすることなく、ワイドショーで仕入れたらしい政治・芸能情報が次々に披露される。ゴシップこそ、我が人生。見知らぬ人との会話の糸口になり得るのはゴシップしかないといわんばかりの勢いで、手垢のついたゴシップを訥々と通りすがりの人間に語る人、ちょっとこわい。会話に飢えてるのか、悪口に飢えてるのか。

 

バスはまだ来ず、他に待ち人もいない。いい加減めんどくさくなってきたので、タクシー捕まえようかと思ったところで、老婦人の話も佳境に差し掛かる。

 

「消費税が上がってバス料金も上がったら、私もうバスにも乗れないわ」

 

なるほど!もっとも言いたいことを最初に言ってくれれば互いに時間を無駄にすることもなかったのに!!!「これまでのお話に500円払えばいいですか?1000円払えばいいですか?」すべての謎が解けた瞬間、許されるのならこう言いたかった。常識人なので言ってないけど。(あからさまに金銭を要求されたわけではないけれど、延々とお金ない、生活が苦しいと訴えられた、バスが来るまで)

 

これが外国だったら、まどろっこしい話は抜きで「ギブミーマネー」で簡単に話がついてたに違いない。ギブミーマネーとあからさまに金銭を要求するのが禁じられている場合は、「ねぇ小銭持ってない?今お札しか持ち合わせがないんだけど、両替機壊れてるのよね、○○まで行きたいから●●ドルちょーだい!」と小銭をせびられることは珍しくない。

 

ところがここは日本で、あからさまにゼニカネの話をするのは“はしたない”という気風も残っていて、特に年齢が上がるにつれその傾向は顕著になる。その結果、「お金ちょーだい」をあからさまに口にすることは憚られるけどお金も欲しい人の物言いは、大変まどろっこしく複雑骨折したものになる。

 

そうですねーと会話に付き合ったのは、会話に飢えていて承認が欲しいのかと思ったから。承認が満たされれば満足な人もいるけど、承認もお金も欲しい人の物言いには毒も入り込む。

 

世の中に流通している悪口雑言の8割方は、「だから俺・私に金寄越せ」とつけた瞬間、どうでもいい話になり下がる。

 

「あいつは仕事ができない」 → 「だから俺・私に金寄越せ」

「あいつは忙しそうな他人を手伝わずにさっさと帰る」 → 「だから俺・私に金寄越せ」

「あいつはいつまでもダラダラと残業している」 → 「だから俺・私に金寄越せ」

 

だいたいこんな感じ。悪口を聞かされてる方としては、だからといって他人の悪口を言うあなたがより多くを受け取るどんな根拠や理屈があるんですかねーと思うだけ。

 

悪口を言うことで、誰かが持っている何かを奪っている。名声・評判その他もろもろ。奪うのは簡単だけど、増やすことは難しい。先細る業界はパイの奪い合いで、奪うことは生存戦略に繋がるけど、それだとパイはもう増えない。パイを増やそうという発想が見えないから、聞いても無駄無駄無駄とスルーされる。

 

そのうえ、この悪口やめさせたかったら金払えとなったら反社っぽい。ってか昔の総会屋の手口みたい。反射的に反社っぽいと思うけど、ネットではそれも立派なビジネスになっている。

 

そこで発想を転換し、「あなたの不満買い取ります」サービスを始めた会社スバラシイ。悪口にも一理屈あった場合、無理に封じ込めれば捻じ曲がる。それなら悪口を拡散させず、ポジティブなものにさえ変え得る方システムの方が、重ね重ねスバラシイ。

 自分とは交わらない、遠いところにいる人の悪口にいそしむくらいだったら、その時間をもっと生産的なものに変えることもできるのが今のネット社会。

 

アンケートに答えてお小遣いゲット。クラウドソーシングで小銭稼ぎ。あるいはアフィリエイト。そういやYoutuberってのもあったね。結果、ゴシップで時間を潰すのは年寄りばかり。暇な時間の過ごし方、あるいは暇の潰し方に、ジェネレーションギャップがありありと現れる。

 

ソーシャルレンディングクラウドファンディング。Youtuberにアフィリエイターは、「お金ちょーだい」をかわいく言ってみた姿。お金に困っても「お金ちょーだい」がかわいく言えたなら、生存確率は高くなる。

 

「お金ちょーだい」をかわいく言えればお金がもらえる世界とは縁遠い人は、悪口雑言をコミュニケーション手段にするからうざがられる。デジタルデバイドの問題もあれば、ツールがあるからといって誰もが有意義に使いこなせるとも限らない。射幸性の高いゲームにのめり込む可能性もじゅうぶんにあるわけで、ツールを使いこなすには知恵もいる。

 

娯楽が少ない人の娯楽を増やせれば、世の中に出回る悪意の総量も減っていいことづくめ。というわけで、SNSデトックスしてる間もせっせとカワイイもの集めてた。

 

”赤ちゃん巻き 風呂敷”で検索すると、カワイイものが見つかってほっこりできる。

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 大通公園で遊ぶちびっこたち。繁華街のど真ん中にできた期間限定無料の遊び場)

 

お休みなさーい。