クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

水量たっぷり

薄曇りだからと油断して、特にケアすることなく屋外で2時間ほど運動しただけで腕は真っ黒に日焼けする。

 

今の季節によく見掛ける二輪ライダーに自転車乗りの人達も、長距離志向の人ほどちゃんと長袖。次は気を付けようと思いつつも、膚に直接風が触れるのはやっぱり気持ちよくて気分爽快。

 

札幌市内を貫く豊平川には自転車道が整備されていて、気持ちと装備の準備さえあれば思った以上に遠出ができる。

 

市電・地下鉄・バスと公共交通が発達して、都市機能が中心地にコンパクトに集約された街ナカは歩いて移動する必要性があまりなく、必然性に乏しい行為は得てして趣味の領域になりがち。

 

歩く・走る・自転車に乗るといった行為が趣味になるのは、街ナカだから。

 

豊平川の河川敷に自転車道やランニングのための道がいつ頃整備されたのか知らないけれど、結構年季が入っている。ランニングにウォーキング、あるいはサイクリングといった行為が今のように身近になる(なんてったって今は立派な駐輪場が街ナカにできた)より先に道があった。そんな風情が漂っている。

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南の方から北の方を眺めた景色。背の高い建物が、また増える。高層の建物がひしめく、都市機能が集約された中心部。

 

真ん中に寄っていくのはやっぱり雪が積もるからで、雪とは無縁の今の季節は中心部から離れるほどに快適で、川風が涼しい別天地。

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門番のようなカモメが2羽。

 

まとまった雨が降ったあとだけに、水量たっぷり。

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渇水に悩まされることはないだろうと思うと、安心して水も使える。掃除に洗濯がはかどるのも夏だから。洗えるものは片っ端から洗いたい。

 

札幌市民にとって海といえばまず小樽だけど、これも海。

海と川が出合うはまなすの丘公園は、植物以外は基本なんにもないを楽しむ場所で、何もかもが過剰な場所から来た人ほど好ましいと思える景色かも。

本当の荒野なんてノコノコ歩けるものじゃないけれど、荒野のような景色を再現した場所ならのーんびりただ歩くことを楽しめる。

ハマナスが満開だったら、きっとセラピー効果も抜群。(これは別の場所で見つけた満開のハマナス。これくらい満開だと離れていても香りが濃厚に漂ってくる)

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潮の香りもするから、波の音や風の音と合わせて聴覚や嗅覚にもよさそう。

 

無料で楽しめるものがふんだんに用意されているのが格差のある世界で、地面のお値段が高くなるほどに公共スペースは増えていく。

 

景色としては緑いっぱいでも立ち入ることさえ許されない場所がいっぱいだと、体を動かすことさえままならず、不健康になりがち。

 

だから歩くのも走るのも自転車に乗るのも自由な場所を、それまでなかったところに最初に作った人は格差のてっぺん近くにいる人で、不健康になりがちな環境とその原因に最初期に気付いてたんだと思ってる。

神は細部に宿る的なこういうレリーフを見つけると、お得な気分になれる。

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