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子供の頃から真面目に修行してきたまたは後継ぎとして鍛えられてきたお坊さんは、字が綺麗。という思い込みをひっくり返したのが、卒塔婆プリンター。プリンターで印字もできるからこそ、達筆に価値がある。と、付加価値にできるのはスペック比較が容易になってから。
ブランドで選ばない人はスペックで選ぶから、まずはスペックの違いがわかりやすく一覧にでもなっていないと、選べない。まったく新しいものは、そもそも何を基準に選べばいいのかわからないから、ついブランドに頼ってしまう。
だから選ぶ時の基準やポイントについても、最初に解釈垂らしてくれると選びやすくなって、わかりやすい。
もういくつ寝るとクリスマスでお正月だから、年賀状と、クリスマスと年末年始の食料計画が、喫緊の課題で最重要事項さ。断捨離はちょっと休憩。お正月シーズンになると、とりあえず買っちゃう料理本。器の使い方に、手抜きの仕方。3人以上寄って集めた知恵が、たいそうお役立ち。
今の季節だと場合によってはコンビニでも手に入る、数の子入りポテトサラダ。意外な組み合わせがめちゃウマだった。
本家のレシピは、彩りににんじんや絹さやを添えて、もっとカラフルで華やか。あんまり呑みにも行かないから、この手のナルホドレシピは、自分では思いつけない。
人の“好き”を奪ってもヘーキな人は、自らの“好き”を奪われてきたか、そもそも好きなものを持たないかわからない人。あなたはこの道を行きなさいと、強固に敷かれたレールをただ真っ直ぐに全速力で走ってきたら、そりゃ自分で選ぶ力は失われるわな。
ロマンチックな気分に浸りたかったので、ウォッチリストに入れっぱなしだった『ロング・エンゲージメント』を見た。『アメリ』のオドレイ・トトゥ主演。
第一次世界大戦中のフランスが舞台。婚約者マネクの戦死が信じられないマチルドは、マネクの戦友を訪ね、事情を知る人を探そうとする。
“彼に何かあったら、きっと私にはわかる“という、根拠なき自信をベースに、不自由な足で調査に乗り出すヒロイン。とってもロマンチックそうと思うじゃん?ところが、なんだか様子が違うんだな。
お涙頂戴要素は少なくて、もちっと理詰め。大河ロマンスというより、安楽椅子探偵ものと思えばしっくりくる。
戦場シーン多めで、戦闘で傷つく兵士も多数登場し、なのに『アメリ』みたいにどこかふんわりぼんやりした撮り方で、戦争のグロテスクな面を多数映し出す。
歳はくったけどやっぱり今でも可憐なオドレイ・トトゥや、グロテスクなシーンに誤魔化されるけど、ミステリーに親しんでる人ならきっと、わりとすぐにマネクの死の真相にはたどりつけそう。
むしろ、マネクの死の真相がわりとありふれたものだから、ありふれたネタを覆い隠すために、それ以外のものに目が向くようになっている。ヒロインの可憐さだとか、戦争のグロテクスさとかに。
この映画の主役は実は、ソンムの戦いなんじゃないの。とさえ思ったね。
マチルドの婚約者マネクが居たのは、第一次世界大戦でも激戦地として知られるソンム。
持ってる山川の世界史用語集(古い)から引用すると、
北フランスのソンム河畔でのドイツ軍に対する連合国側の大攻勢。イギリス軍に初めて戦車が登場。死傷者は連合軍90万、ドイツ軍60万、勝敗決せずに終わる
となっていた。ひでぇ。死者多数を出して、勝敗決せずに終わるとか何それ( ゚д゚)。最新型の大量殺戮兵器を、投入までしてるのにさ。毒ガスが登場したのも、第一次世界大戦じゃなかったっけ。
ひどい戦場といえばソンムで、ソンムといえばひどい戦場の代名詞。という豆知識を、映像の世紀好きなもの好き以外にも知ってもらおうとすれば、こうなった。と、思えるほど無駄に戦場シーンがむごくて、むごいのに滑稽で、滑稽だからさらに悲惨さが増している。
ラストシーンでは、あらステキとにっこりできるけれど、ここまで悲惨な戦場からどうして婚約者が生還すると思えるのか。ヒロイン能天気過ぎ。
あるいは、生きてると思って調査を続けることが彼女にとっての希望だったのか。事実ではなく真実を必要とする人を、温かい目で描いてた。事実ではなく真実を必要とする人向けだから、映像も作り込まれていてファンタジック。
これが本当だったら、どれほど多くの人が救われたことか。
死者は還ってこないという事実がすぐそばにあった時代には、残酷過ぎるから見せられなかった物語。なのかもしれない。優しい嘘は、嘘が嘘とすぐにばれる時代には、かえって人を傷つける。
お休みなさーい。