クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

昔のレシピ本で作ってみる、“なすの利休煮”

今ではすっかり情熱も薄れたけれど、一日30品目とか真面目に料理に取り組んでた時期がありまして。その頃にもっともよく参考にしたのが某テレビの人気お料理番組をまとめたレシピ本。その名も『テレビの人気おかず 365日の献立』で、刊行は2000年。昔だな。

 

そろそろふた昔前にはなろうかというシロモノで、載ってるレシピもふた昔前っぽいものが並ぶ。

 

その中のとある日、10月13日の献立を作ってみた。メニューは“なすの利休煮(りきゅうに)”“お刺身”

 

ごまを用いた料理を、“利休煮”と呼ぶらしい。小料理屋あるいは料亭でありそうな名前。

 

ふた昔前のレシピだけあって、家庭料理のくせに手が込んでいる。時短という概念も共働きという概念も、このレシピ本の範疇外。家庭料理のハードル、ふた昔前に比べれば、ずいぶん低くなったと実感できる。

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なすはガクを取って皮を剥く。

×竹串で全体に穴を開ける → やらなーい。

×薄い塩水につけてアクを抜きをする → 水にはさらしたけど、塩入れるの忘れてた。

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水気を拭いてから、中温の油で3分ほど揚げる。

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”油抜き”した後。

ボールに入れて熱湯をかけ、油抜きをする → 油揚げ以外で「油抜き」したのは、初めて

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だしで煮る。

鍋にだし汁・砂糖・淡口しょうゆ・塩を合わせ、なすを入れて中火で煮る。油抜きしたとはいえ、油は浮いてくる。

 

砂糖だと甘すぎるので、みりんでもよかったかも。かもかも。

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ごまペースト投入。

×ごまを炒って油が出るまですり鉢でよくすりつぶす → サクッと市販の練りごまペーストで代用。

 なすが煮えたら、すりごま(市販のごまペーストで代用)を煮汁でのばして加え、軽く煮てから器に盛りつける。

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完成。

市販の練りごまペーストで代用したせいか、出来上がりが、料理本とは大きく違う。。料理本だと、もっとごまペーストねっとりで、煮たりせずにそのままごまペーストぶっかければよかったかと反省。でもあとの祭り。

 

味見した時から思ってたけど、実食すると甘い。

 

なすの料理といえば、なすの揚げ出しに舌が最適化されていて、なすの利休煮とお刺身ではご飯が進まず。酒のアテならよかったかも。残ったご飯は、お茶漬けにして食べた。

 

時短には興味関心の薄い、暇な人だけど、それでも面倒な工程はすっ飛ばした。暇だからといって、基本に忠実に作るわけねぇ。「ごまを炒って油が出るまですり鉢でよくすりつぶす」作業は、本気でやると20~30分はかかりそう。もっとか?

 

付け合わせが刺身という簡単メニューじゃないと、やってられない感じ。

 

ちなみにその前日のメニューは“あじのワイン風バターライス添え”と“マロンスープ”。妙に気取った料理も家庭料理として取り上げていて、全レシピをコンプリートしたことはなし。

 

一か月真面目にこのレシピ本通りに作ると、お財布にとっても優しくなさげなところも、特長。男子ごはんとか、そりゃ人気になりますわ。

 

肉肉しいのが玉に瑕だけど、あちらのレシピの方が、どう考えても食が進みそう。

 

食が進むという、安きに流れてはいけませんという食文化込みの構成になっているところが、いかにもふた昔っぽくて上から目線。上から目線は、昔の産物ってこともよーくわかる。

 

気が向いたらまた作ろ。