芽吹いてない木々だらけで、今頃の季節らしく公園全体が「茶色い」。藤棚も今はまっ茶色。腹黒いどなたかの心象風景みたく、真っ黒よりははるかに心和む光景。
ど なたかには真っ黒に見える景色も、春が来たらあっちが茶色くなって、こっちは緑になって。黄色いレンギョウやエニシダが(あれば)花咲いて、ピンクの桜が 華やぎを添える。色彩豊かに生きるヨロコビを伝える景色にかわる。真っ黒なお腹の中と同じく、真っ黒な景色にしか見えないのは、腹黒い人にだけ。
生きるヨロコビ、ジョワ・ド・ヴイーヴを知っている人は、色彩ゆたかな春を待ちわび、春が来た喜びをわかちあう。色彩豊かな景色を、色彩豊かなまま受け入れる。
中島公園からすすきの方面を見たところ。
すすきのにある「天下一品」。
木を多用したお店の佇まいからは、高級感マシマシ。お隣は日本料理屋さん。豚骨の匂いもきれいに吸収する、超高性能空気清浄器 をきっと使っているに違いない。見た目からして高級だから。腹ペコ学生御用達のラーメン屋には見えず。「京都発祥」も、高級店っぽく箔つけにはお役立ち。外国人観光客だったら、日本人とは異なる「天下一品」のイメージを抱きそう。ここはコッテリの店、小奇麗にラーメン食べるところじゃなかったのよ、ガツガツ食べるとこなのよ。と、歴史のいち証人として営業妨害したくなる誘惑が、特にわいてはこなかった。
すぐ近くの名もなきラーメン屋さん。鏝絵が進化したような、鶏がいい感じ。
(拡大したら、ちょっとボケボケ)
数件の飲食店が入ったこのビル「豊川会館」の、レトロな外見にグッと来た。
このモザイクタイル、ガラス窓、アーチ形の縁どり(?)。たまりません。今はまだ寒々しい木の枝に桜の花が咲く頃には、もっとグッと来る景色に変りそう。
お休みなさーい。