初夏を告げるはずの札幌まつり、今年は梅雨入りを告げるかのようで、3日間ともイマイチの天候だった。小雨に見舞われたせいで、ただ寒かった。若人を中心に浴衣姿の人も多かったけど、どう見ても鳥肌立ってた。大変。
6月14日~16日の3日間のうち、もっとも夜店が賑わう「神輿渡御」の前日15日に、中島公園に行ってきた。行ってきたのは昼間だけど。
屋台が出るのは、北海道神宮と中島公園の二か所。6月15日は道内企業であれば休日になっているところもあるせいか、昼間とはいえすすきのから中島公園にはそれなりの人出。老いも若きもゾーロゾロ。
中島公園入口には「ヤクルトのおばさん」が複数名陣取っていた。お子様連れも多いお祭りのことだから、慧眼に恐れ入る。
(中島公園の中は、見たこともない人出)
平日真っ昼間とは思えないほどの人出。(注:大都会とは違うので、浅草あたりの祭りと比べれば全然空いてる)夜間はまだ冷えるので、とてもじゃないけど「夏祭り」の雰囲気とはほど遠いせいか、昼間の方が特に小さなお子様連れの姿多し。
コドモダマシな屋台の数々が、祭り気分を盛り上げる。
その中でも飛びきりコドモダマシなのが、「お化け屋敷」。
3つも4つもお化け屋敷が並び、どれもがキッチュでチープな外見。すごくいい。めちゃくちゃいい。何もかもが洗練に向かってブラッシュアップされていく中で、真逆をいくあか抜けなさがかえって新鮮。
何よりいいのが、「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい」とそれぞれの小屋で声を張り上げていた人たちの口上。芸がある。普段はショーパブなどエンターテイメント界で活躍されてるものか。すすきののお膝元だけあって、芸達者。
お化け屋敷に射的やゲームボールなどの、「一見垢抜けないエンターテイメント」が、大人気だった。スマホネイティブやネットネイティブにとっては、ビッグフット並みにもの珍しいせいか。祭りという非日常を、一周回って懐かしくなったエンターテイメントが彩ってた。ちびっこはキャッキャと騒ぎ、大学生らしき若者たちは、雄叫びをあげる。うん、非日常だね。
公園ゆえ、屋台が立ち並ぶ場所からちょっと脇にそれると、緑あふれる芝生空間が広がっている。
ベンチや芝生の上で寛げるところは、祭りというより野外フェスちっく。場所が広いのはメリットだね。
やたらと白い花が目立つ、初夏の中島公園。こちらは、アジサイの一種かと思われる。
菖蒲池には、見たこともない数のボートが浮かんでた。写真だと、ちとわかりにくいけど。きっと、「一緒に札幌まつりに行こう」が初デートのフラグになっているに違いないと思わせる景色。地域いちばんのお祭りでは、そういうことありがちだから。
(菖蒲池だから、黄菖蒲に違いない。これがアヤメだったら、詐欺)
(すっかりキレイになった豊平館は、再デビューを待つばかり)
(巨大なニセアカシアの木)
「買う前に一言値段の確認を!!」と注意を促す親切な立て看板。まだ見ぬステキ屋台フードとの出会いを求めてウロウロきょろきょろ。
結局屋台と言うにはビミョーなとこで見つけたフードが、いちばん美味しそうだった。
中島公園を出たところにある、マルミコーヒースタンドナカジマパークにて。一本食べたあとに、お土産に買って帰りたいほどだったけど、人混みの中を戻る気にはなれずに見送った。心残り。。レギュラー商品化してくれないかな。
ご家族連れや、友人同志で来てる人がもちろん多いけど、意外とソロで来てる人も多かった。エレガントあるいはダンディに装ったお年をめした紳士淑女の姿も散見された。
高級マンションが立ち並ぶ、中島公園というエリアゆえか。眺めに来るだけでもよいものです。
小雨降るなか行われた「神輿渡御」では、祭り用の和傘という雨具や、雨除け風除けの防寒具も鑑賞できた。100年以上も続くお祭りだから、そのあたりの備えも万全で、備えが万全だったことに感心した。
(神輿渡御とは別の日に撮ったもの。この手の山車が練り歩いて、祭りの到来を知らせてくれる)
踊り手は、今となって希少価値となったすすきの芸者の方か。見送る沿道の観客に、手をついて頭を下げる姿が、昔かたぎを思わせた。
お休みなさーい。