こっちに引っ越してきてすぐに気付いたのは、「おにぎりやさん」の多さだった。
多店舗展開してるようなお店がやっぱり目立つけど、個人でやってるお店も時々ある。こちらはすすきのにある、24時間営業のおにぎりやさん。
すすきのゼロ番地という、すすきの市場の一角にあるのよね。最低価格250円~と、1個が意外とよいお値段してる。ちょっと変わった、「試してみたい」ような具が多いから、それもしょうがないのよね。パンチェッタ(ベーコンの仲間)入りとかね。冒険心あふれるメニューがいっぱいで、どれもおいしそう。
店内のイートインスペースで食べることもできるけど、持ち帰りでお願いする。いわゆる「あの」すすきのの、ど真ん中に立地するのかな?すすきの詳しくないからよくわかんないけど。ど真ん中といったって、イトー〇ーカ堂からもすぐ近くだから。
すすきの市場もレトロな雰囲気満載だけど、道を隔てた向かいにある八百屋さんも、相当レトロな感じ。時間が止まったような一角。おにぎりやさんは、思ったよりもずっと新しい店構えだった。
何個卵使ったのかわからない、ビッグサイズの玉子焼きをはじめとしたお惣菜類も、どれも美味しそうだった。
頼んだのは、「高菜と生姜の醤油和え」(左側)と「たらこバターしょうゆ」(右側)、それに唐揚げも。
「たらこバター味」なるものがどんなものか。試してみたかったのよね。まっ茶色な取り合わせ。1個がかなりボリュームのあるサイズなので、2個完食するのはかなり苦しい。
(たらこには、まだ辿りつけず)
おしょうゆ味は周囲だけ、中身は白いごはん。ほんのりバター味がきいていて、美味しい。生姜のすりおろしが入った、「高菜と生姜の醤油和え」も美味しかった。こういうおにぎりの具もありね、と新しい発見した気分。
おにぎりって、日本の素晴らしいソウルフードだよね、と再確認。
この間、古い『朝めし自慢』なんて本を引っ張り出しちゃったもんだから、久しぶりに中身読み返してた。1997年刊行の本だと、朝はごはん派の人の方が多かったのよね。今同じような本作って、「あなたの定番の朝ごはん見せて下さい」ってやったら、パン食の人の方が多そう。
2011年くらいで、ごはん(白米)に対する消費額、パンに負けてたからお米食べる人減ったはずなのよね。確かに朝食をごはんで用意すると、パンより手間かかるから。ちゃんと品数揃えようとすると、だけど。
米と味噌と梅干しと漬物があれば人は飢え死にしないとか。
一年中、同じもの食べていますとか。
質素で茶色い献立を前に、79歳や82歳の人が元気そうに写真に納まってる。
そうよね、旅館の朝ごはんじゃあるまいし。
起き抜けの水一杯の代わりに、「目覚めのかき氷」食べてたミヤコ蝶々さんとか。好きなものを好きなように食べてらっしゃるわ、皆さん。
毎日素敵なもの食べてたら、たまーに旅行に出かけた時、豪華な朝ごはんを目にした時の感動も薄れそうだし。そんなことを思いながらも、人の家のご飯、何食べてるのか知るのって、面白いのよね。
お休みなさーい。
「にぎりめし」