クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

チョコレートとラズベリーのパンプディング

クロワッサンで作る、チョコレートとラズベリーのパンプディングが美味しかったので、備忘録として。

 

・クロワッサン3個~5個*

・板チョコ 80g 好みでビターでもスイートでも。

・冷凍ラズベリー 適当 10個~15個くらい?

・卵2個

・グラニュー糖 80g

・生クリーム 1カップ

 

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甘さ控えめにしたかったのでビターチョコを使用。ロイズには板チョコもあるのです。

 

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*3等分にした方がビジュアル的にはきれいだけど、特大サイズのクロワッサンなので、もちっと小さくカットしてる。普通サイズで作れば良かった。。

 

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刻んだチョコレートを湯煎にかけて溶かす。忙しい人は電子レンジで溶けるタイプのクーベルチュールチョコを使っても。

 

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全卵2個にグラニュー糖を加え、すり混ぜる。

 

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チョコが溶けたら、温めた生クリーム(電子レンジでも直火でも可)を投入し、よく混ぜる。

 

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全卵をすり混ぜたボールに、チョコクリームを流し入れる。

 

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まずは3分の1量のプディング液を流し入れる。それなりに美しく並べたはずのクロワッサンがここで崩壊するので、1分ほど様子を見たのち、残りのプディング液も流し入れる。

 

根気のある方は、ここでクロワッサンを再度美しく並べ替えても可。根気がないので崩壊するにまかせ、プディング液がクロワッサンに馴染むのを、30分~1時間ほど待つ。寒い季節なら、冷蔵庫に入れなくても大丈夫かと。

 

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空いた隙間に、凍ったままのラズベリーを適当に散らす。

 

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ひとまわり大きな耐熱容器に入れ物をのせ、それから天板にのせるところを、そのまま天板にON。人肌に温めたお湯(40℃くらい)を注ぎいれ、180℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。

 

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内部の様子を見ないままタイマーまかせにしてたら焦げた。匂いからそうじゃないかと薄々気づいていたけど、他に気を取られていたらこうなった。焦げるのが嫌な人は、適当なところでアルミホイルをかぶせても。

 

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見た目いまいちだけど、美味しくできました。サクサクとしたクロワッサンの食感が、チョコレートプディングとぴったりだった。クロワッサンを食パンの耳に変えたりと、応用がききそう。

 

きょうの料理ビギナーズの12月号』を参考にした。

営業妨害かもしれんと思うくらい、テキストの写真は美しく美味しそうなので、次回作る際にはさらなる精進をめざしたい。

 

NHK きょうの料理ビギナーズ 2014年 12月号 [雑誌]

NHK きょうの料理ビギナーズ 2014年 12月号 [雑誌]

 

 

先週食べたもの

 
 
薄味、野菜たっぷり、和食。ご馳走といえばすっかりそんなものになってしまった。
これは、お祝いで食べに行ったお店のもの。これだけでどこの店か、わかる人にはわかる一品。

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#food #foodpic #meal

ついでにデザートのクレーム・ブリュレも。苦みの強いキャラメルソースが美味しかった。

 
 
平均年齢高めのお店では、会食のはしごで疲れた常連らしき人が、「野菜!野菜が食べたい!」とお店の人にオーダーしてた。わかる、その気持ち。
 
 
野菜だけで美味しい物を作る方が、難しい。
まず美味しい野菜が手に入らないと、作れない。
野菜単独では平凡な味にしかならないので、美味しく食べてもらうためのテクニックや味の引出しが多くないと、作れない。
 
 
道内産の野菜がふんだんに使われたコース料理では、へーとびっくりするような調理法もあって、へーと驚かれるのが嬉しくてたまらない、お店の人との会話も楽しんだ。
 
 
クリスマス、年末に近づくにつれ、普段は見かけないような食材も並ぶスーパーや食料品店は、「へー」があふれている。探検のしがいがあって面白い。混んでるけど。
 
 
買ってすますことの多いスイーツ類も、美味しそうな料理本につられてつい挑戦したくなる。
 

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クロワッサンで作る「チョコレートとラズベリーのパンプディング」。テキストに比べれば、いまいち、いまに、いまさんくらいの見た目になったけど、美味しかった。
 
こういうものが作りたくなるのもクリスマス・マジック。
 

『Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない』を読んだ。

Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない』を読んだ。

 第三次産業 なかでも情報通信技術の巨人であるグーグルと、ものづくり、第二次産業の覇者であるトヨタと。自動運転車が縦横に走り回る未来の覇権は、一体どちらが握っているのか。

 
 
刺激的なタイトルが気になって手に取った。
 
 
証券アナリストとして、企業調査や資産運用業務に従事してこられた著者による、「自動運転車」を切り口として見た未来予想図。
 
 
自動運転車が縦横に走り回る未来を考えることは、自動車の安全性といったハードな技術にとどまらず、エネルギー効率、ひいては都市のあり方、デザインや一国全体の社会システムにまで繋がって、とっても刺激的だった。
 
 
常識を変えてしまう、そんな可能性を秘めた「自動運転車」の行方には、やっぱり目が離せない。
 
 
夜遅くに高速道路を走っていると、恐らく居眠りであろう、蛇行運転の車にヒヤッとさせられることがある。居眠りしながらも先を急ぐ車は大抵輸送トラック。そんな時にも「自動運転車」があれば。
 
 
人間を過酷で辛い労働から解き放ってくれる。そうした福音を最新のテクノロジーにはつい期待してしまうけれど、そこにはやっぱり落とし穴もある。
 
 
グーグル、情報通信技術の巨人が、お得意のICT(情報通信技術)を使って「ものづくり」、自動運転車の開発に取り組む未来か。
それともものづくりの覇者であるトヨタが、本格的にICTに取り組んで自動運転車の開発に乗り出す未来か。
 
 
トヨタに車、ハードウェアはあるけど、決定的なICTはない。
グーグルにICTはあるけど、車、ハードウェアはない。
 
 
使うOSは、アンドロイドなの?iosはどこへ行くの?それとも全く新しいOSが登場するの?OSが切り替わることで、業界勢力図が塗り替わったことは、スマホシフトで経験済み。
 
 
グーグルは無い車、ハードウェアをどこで作るの?
GM?それとも?しがらみの少ない企業には、しがらみの少ないメーカーがよく似合う。
 
 
自動運転車の燃料は何なの?ガソリンなの?ハイブリッドはどこへ行くの?それとも水素なの?
 
 
何を選ぶかによって、都市のあり方、デザインも変わってくる。
選ばれなかったものは滅びていく。
 
 
T型フォードが量産されるようになって、本格的なモータリゼーションの始まりとともに街は変わった。馬車が走ってた道に車が走るようになれば、街のデザインも変わる。変えざるを得ない。
 
 
海上保険や火災保険に比べれば、ずっと浅い歴史しか持たない自動車保険は、モータリゼーションと一緒に成長した。ぶつからない車が現実のものになれば、その役割も変わるか終える。
 
 
自動運転車が走り回る未来を選択することは、今の街を社会をシステムを変える選択をすること。
 
 
完全なる自動運転車、自律走行が実装されるのは相当先のことなのに、すでにグーグルもトヨタも未来への布石を打っている。
 
 
「グーグル」「トヨタ」と、ひと言では表せないほど多岐にわたる事業を展開していることも紹介され、今見てる顔とは違う顔が、企業の未来の「顔」になるかもしれないと予感させる。
 
 
国境を越えて展開する多国籍企業と、日本というホームを代表して世界で戦う企業と。
 
 
正直、グーグルとトヨタが手を組めば、自動運転車が縦横に走り回る未来は、もっと早くに実現しそう。
 
 
でも、福音には大きな落とし穴がある。
 
 
トヨタがグーグルという多国籍企業を選ぶことは、日本というホームを見捨てる未来に繋がるかもしれない。
 
 
世界の未来ではなく日本の未来をまず見据えて欲しい。少子高齢化東京オリンピックという、社会システムを変える絶好の機会もチラつかせ、ウォーレン・バフェッ トが「持ち金のすべてを米国経済の未来に賭け」て、アメリカの未来をデザインしたようなことができるのは、トヨタしかいないとラブコールを送る。
 
 
トヨタがチーム・ジャパンのリーダーとして立ち、ものづくりの覇者とICTの融合が本格的に始まれば、しがらみは力強い応援団にも変わりそう。
 
 
トヨタは一体どこのICTを選ぶのか。ものすごーく意外(でもないんだけど。AQUAのCM良かったよねー)な企業名がチラつくんだよね。
 
 
思考実験として読むのも楽しい本だった。
 
 
お休みなさーい。
 
 
 

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ステキな夜景の代わりにネオンの明かりで。すすきの交差点にて。NIKKAの看板が目印。週末&忘年会シーズンだけあって、すすきのはいつもより大層賑やかだった。

 

大きな通りから1本奥に入ると、もう少し落ち着いた顔も見せてくれる。実はあんまりよく知らない、すすきの。奥が深すぎるんだよね。

 

最近は、日本で最後のグランドキャバレーと言われた『札幌クラブハイツ』も閉店して、昭和の面影がどんどん薄れていってる。元を知らないので何とも言えないけど、ローカルな雰囲気が無くなったら、どこといって特徴のない、地方のありふれた歓楽街になりそうでつまらない。

 

ローカルな雰囲気を期待するから観光客が押し寄せてくるんだよね。と、ニューオーリンズを思い出す。

 

ジャズ発祥の地には垢抜けないところもあった - クローズドなつもりのオープン・ノート

 

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ちょっとだけといいつつ、3枚も。赤い実はイチイ。仁徳天皇がこの木でしゃくをつくらせ、それで正一位を授けたので「一位」と呼ばれるようになったという、立派な由来もち。オンコとも呼ばれてる。クリスマスカラーが今の季節に映える、天然のクリスマスツリー。

 

例年より雪が少ないとはいえ、これからはこんな景色が続くので、そうそう外歩きもできない。

 

実は雪が降ってる方が歩きやすく、融けてアイスバーンになってる状態が一番歩きにくい。今日も見事にツルリと滑り、危うくひっくり返りそうになった。

 

出掛けたい、デモデモダッテでなかなか遠出する元気が出てこない今日この頃。雪国を実感できるほどの積雪があれば、また別なんだけど。もうちょっと雪降って欲しい。

 

実在の人を描いた映画いろいろ

グレース・ケリーマリリン・モンローだけでなく、実在の人をモデルとした映画を、自分のための備忘録としてピックアップしてみた。
 
『マリリン 7日間の恋』
マリリン 7日間の恋 [DVD]

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 マリリン本人が登場する『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』を見た後だけに、うん、本物はやっぱりカワイイとなってしまう。

 

マリリン・モンロー 瞳の中の秘密 [DVD]

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ココ・アヴァン・シャネル

ココ・アヴァン・シャネル 特別版 [DVD]

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 アメリのオドレイ・トトゥがココ・シャネルを演じた映画。シャネル・スーツが生まれるまでの、シャネルが着こなすファッションがとってもステキだった。恋に彩られたストーリーも、波乱万丈で面白かった。

 
『永遠のマリア・カラス
永遠のマリア・カラス [DVD]

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 オペラ歌手マリア・カラス晩年の苦悩を描いた作品。オペラの演出家としても名高い、フランコ・ゼフィレッリ監督作品。一緒に見た人がゼフィレッリ好きで、セットも豪華で素晴らしいと褒めちぎってた。カラスの美声に聞き惚れる、音楽も良かった。

 
 
エディット・ピアフ~愛の賛歌~』
エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)

エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)

 

 マルセル・セルダンとの悲しいエピソードは、涙なしには見れない。悲劇を乗り越えて高らかに歌い上げる『愛の賛歌』が悲しすぎる。

 

 『ダイアナ』

ダイアナ [DVD]

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 ナオミ・ワッツ演じるダイアナ妃がいまいち好みではなくて、実は未見の作品。離婚からその死までの2年間を追った映画らしいです。

 
『クィーン』
クィーン [DVD]

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 『マ ダム・マロリー~』で、高慢ちきエレガンスばばあを演じたヘレン・ミレンが、イギリスのエリザベス2世を演じた映画。ダイアナ妃の事故死をきっかけに、英 国民から敵視され、揺れる英国王室を描いてる。毅然とした態度を崩さない女王が、小さな女の子の花束でグラッとくる場面が好き。

 
『エリザベス』
エリザベス [DVD]

エリザベス [DVD]

 

 エリザベス繋がりで。こちらはケイト・ブランシェットが、大航海時代のエリザベス1世を演じてる。世界の覇者も、歴史を振り返ってみれば血まみれ。

 
歴史劇は実在の人物だらけなので、現代に戻ろう。
 
『8Mile』
8Mile [DVD]

8Mile [DVD]

 

 エミネムが主演もつとめた、本人の自伝的映画。デトロイトを舞台に、主題歌『ルーズ・ユア・セルフ』の歌詞そのものの、ホワイト・トラッシュの生活を赤裸々に描いてた。アーティストが主演する映画でしょと、侮れないインパクトがあった。

 

 男性誌「ハスラー」を創刊した伝説的編集者の破天荒な人生を描いた映画。コートニー・ラブが好きなもので。

 
『ミルク』
ミルク [DVD]

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 同性愛者を公言するアメリカ初の政治家となった、ハーヴェイ・ミルクの暗殺されるまでの生涯を追った映画。ショーン・ペン主演。今までにない新しい価値観を 世に広めたいという大望を抱く人は、見た方がいいと思ってる。新しい価値観やライフスタイルを否定する人もまた、ひどく追い詰められてることがわかるか ら。

 
『モンスター』
モンスター [DVD]

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 実在の連続殺人犯を描いた映画。美人女優シャーリーズ・セロンが、容姿にすぐれない女性を演じたことでも話題となった。救いの感じられないストーリーでただひたすら重い。

 
『13デイズ』
13デイズ ?コレクターズ・エディション? [DVD]

13デイズ ?コレクターズ・エディション? [DVD]

 

 世界が最も核戦争に近づいたと言われる、キューバ危機が舞台。JFK、その弟のロバート・ケネディマクナマラ国防長官と、当時の民主党政権の中枢を描いた政治ドラマ。ジャクリーン・ケネディのそっくりさんも出てくるよ。

 
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

 鉄の女も老いればただの人、いち女性でしかない。

 
ソーシャル・ネットワーク [DVD]

ソーシャル・ネットワーク [DVD]

 

 マーク・ザッカーバーグの自伝的映画。事実は別にあるとしても、急成長する企業をサスペンスフルに描いてて面白かった。向こうの人は大学名を冠したグッが大好き。そんなところまで大学名誇示しなくても。。と思う、有名校の名前入りパンツが衝撃だった。

 
アビエイター 通常版 [DVD]

アビエイター 通常版 [DVD]

 

 大富豪にして大変人のハワード・ヒューズを、ディカプリオが演じた映画。ハワード・ヒューズを上回る変人が珍しくない現代では、むしろ繊細な人だったのね。。に感想変わりそう。

 

時代劇にならないようにと考えたら意外と難しかった。

思いついた時にまた付け足していく。

 

お休みなさーい。

 

 

『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』見た

アマゾンインスタント・ビデオから発掘。ハートマーク連打したいくらいの掘り出し物だった。
 
マリリン・モンロー 瞳の中の秘密 [DVD]

マリリン・モンロー 瞳の中の秘密 [DVD]

 

死の謎ではなく、マリリン・モンローその人に迫るドキュメンタリー。スクリーンの中のマリリンしか知らなかったので、スクリーン外の彼女の姿が新鮮。やっぱりこの人カワイイ!と惚れ直した。

 
 
伝説の女優マリリン・モンロー死後50年を記念して製作された彼女の知られざる人間性に迫るドキュメンタリー。初公開された直筆の手紙・日記・メモに描かれていたのは?50年の沈黙を経て今、ただ真摯に生きた一人の女性像がよみがえる。
 
ドキュメンタリーは事実を積み重ねていって、事実によって語らしめるもの。(映像作家・佐々木昭一郎氏)
 
 事実によって語らしめるには、こんな手法もあったのか!と驚く、その手法が新鮮だった。
 
 
毀誉褒貶あって、私信や書簡あるいは映像なんかがたくさん残ってる有名人。例えば日本の文豪なんかも、同じ手法を使えば面白い作品が出来上がりそう。
 
 
どんな手法かは見てのお楽しみで詳しく語らない方がきっといい。ただヒントとして、主演はマリリンだけど助演女優として、グレン・クローズマリサ・トメイユマ・サーマンリンジー・ローハンと、錚々たる顔ぶれが並んでる。
 
 
事実を語る語り部もまたアクター。マリリンその人と同じ立場だから、いい。
 
 
往年のハリウッドスターの中では、マリリンが一番好き。
 
同性から見ても、思わず突っついてみたくなる、触れたくなるような肉体美の持ち主なのに、どこか無垢で無防備な感じがするところが好き。セクシーなのにイヤらしくない人って珍しい。
 
 
ローレン・バコール目当てで見た『百万長者と結婚する方法』で、その可愛さにノックアウトされた。『紳士は金髪がお好き』、『お熱いのがお好き』と、バカっぽい映画できっちり頭カラッポ役を演じてたところが、とても魅力的だった。
 
 
アメリカン・ハッスル』のジェニファー・ローレンスも好きだし、こういうタイプの役柄が好きなんだよね。それ以外の役を演じてるマリリンもステキではあるけれど、はまり役はラブコメ路線だと思う。

 

紳士は金髪がお好き ( 日本語吹き替え ) DDC‐081 [DVD]
 

 

百万長者と結婚する方法 日本語吹替版 マリリン・モンロー ローレン・バコール DDC-074N [DVD]
 

 セクシーで男出入りも激しくて、頭弱そう。自分に課せられたパブリック・イメージを裏切ることなく、影で努力をしていた。その努力が時には壮絶で、劇中の言葉を借りれば「やだ泣けてきちゃう」。

 
 
名声と有名税をうまく扱えず、精神的に追い詰められた人。
その最期から、悲劇が起こったのは彼女の資質ゆえ。何となくそんな風に受け止めていたけど、この映画を見て見方が変わった。
 
 
名声を得てもなお、彼女は「貪られる」側の人だった。
 
 
映画制作サイドやマスコミ、搾取する側から見た彼女と、同じく搾取される立場とでは、見えてくる人間像も、真実も違ってくる。
 
 
親しい友人にあてた手紙、日記がわりのメモ。そうした”後世、人の目に触れるとは夢にも思わなかった”だろう、私信があってこそ出来上がった映画。人の目に触れるとは思ってもみなかった、率直で赤裸々な感情が、死後50年経ってもグサグサくる。痛い。
 
 
何しろ男運が悪かった。精神的支えとなってた人に、あんな仕打ちを受けたらそりゃたまらんだろう。ジョー・ディマジオアーサー・ミラーと。結婚する順番、逆だったら良かったんじゃない。そう思えてならないけど、あの順番だったから「マリリン・モンロー」が完成した。そう考えることもできるわけで。ままならなさもたっぷり感じた。
 
 
お休みなさーい。