散歩のためにときどき訪れる北大構内。去年の今ごろは、ピンクのクロフネツツジがきれいだった。
訪れるのが去年より2週間も遅くなると、残念ながらすでにクロフネツツジは散ってしまっていた。
改装工事中の総合博物館が再オープンするのは7月26日。このクラシカルでステキな建物の中に入れるようになるのは、もう少し先。その日が待ち遠しい。
総合博物館前のクロフネツツジは散ってしまった後だったけど、エゾヤマツツジは今が盛り。
もともと大型種なのか、それとも北の地との相性よしでのびのびと育ったのか。人の背丈ほどもある立派なツツジは、遠くから見ると紅葉に見間違えそうだった。
オレンジやピーチピンクなど濃い暖色系のツツジの背後では、すでにキングサリも満開を迎えつつあった。
キングサリ、あるいはキバナフジ。黄色い藤系の花もいいものだ。
もともとヨーロッパ原産の花らしく、どこか異国っぽい。紫色の藤の花には和装の藤娘が似合うけど、キングサリの花には日傘差したドレス姿の貴婦人が似合いそう。
天候にも恵まれた本日の北大構内はなぜか仮装大会の趣で、和装のカップルがいるかと思えば、サンタクロースやその他もろもろの姿が散見された。思い思いに仮装(コスプレというより仮装行列と呼びたい風情だった。。)した彼らは何かのイベント参加者か、それとも新歓行事に参加中なのか。いかにも学生さんらしくてよし。
重厚感ある牡丹の花。葉っぱから判断するに、芍薬じゃないはずだけど自信なし。英語ではどちらもピオニーで、オールラウンドかつ適当。咲くとやっぱり高貴だな。
最高気温は23℃あったとはいえ、しょせん北国なので風は冷たく日陰に入るとはだ寒い。上着なしだとまだ心もとなし。いさぎよくタンクトップ姿の外国人観光客も見かけるけれど、彼らとはきっと汗腺の数が違う。
大木の下にだけ咲いていた白い可憐な花。あまり他では見かけない。この木の元でしか生きられない、何らかの共生関係にあるものか、不思議や。
ジャーマンアイリスもすでに咲き始め、敷地が広大なだけにいろんな花があるものねと感心する。手入れもされずに勝手に咲き誇る花も含めれば、自生する植物の種類はいかほどのものか。単にいかほどと使ってみたかっただけさ。
(離れて見ると帽子っぽかった、モサモサと葉っぱが茂った切り株か何か。)
卒業生は、こういう景色に懐かしさを感じるんでしょと思ったけれど、デジタル時代の今掲示板はいつまで健在なのか。横断歩道みたいに、そのうち学内掲示板も、無くなってしまう景色かもしれない。そういや学生運動に手を焼いたあげくに生まれた某大学構内では、掲示板の掲示物の管理も厳重で、整然としていたな、と思い出す。
サクシュコトニ川は今日も清らかに流れ、カモも気持ちよさげにすいすい泳ぐ。
ジンパの宴があちこちに見られたのも今は昔。どこもかしこも芝生エリアはジンパ禁止となったせいか、より公園ちっくになりつつある北大構内は、よいお散歩コース。
いい運動になったけど、思ったより風は冷たく風邪がぶり返しそうなので早く寝よ。
路傍のネギ坊主の花だって、今の季節はどこか可憐さ。
お休みなさーい。