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クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

スイーツで観光立国

ローカル 食べ物 おやつ
駅前の「いっちゃん」高そうなホテルのカフェでさえ、ケーキセットは千円するかどうか。焼きっぱなしじゃなくてもっと手の込んだ、パティシエが腕を振るった、見るからに美味しそうなホテル特製ケーキ付きでそうなんだよね。首都圏とは大いに違うところ。
 
 
リーズナブルで美味しいところ、首都圏にだって探せばいくらでもあるけど、ニューカマーでも行きやすい、わかりやすい場所でのお値段と考えると、良心的だと思うのよね。
 
 
おまけに大して混んでるわけでもない。隣席との間もゆったり。お値段以上に優雅な気持ちになれる。いっときでもね。地方都市に住むメリットのひとつだね。
 
 
ケーキ、スイーツの普及促進による経済発展に、札幌ってば本気で取り組んでるのよね。
スイーツ王国さっぽろ推進協議会まで作っちゃってるくらいだから。

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本 気だよ?本気で彼らは定期的に集まってはミーティングして、毎年グランプリ作品を選出してる。今年のグランプリ作品は、生洋菓子部門が「さっぽろチーズワ イナリー」。京王プラザホテルの若きメガネ男子パティシエが作った、ワインとチーズのマリアージュをイメージしたケーキ、「さっぽろチーズワイナリー」が 受賞してる。
 
 
挫折のすえに栄光を勝ち取った(前回もいいところまでいっ たらしいけど受賞には至らなかったらしい)メガネ男子パティシエに、「スイーツで人を幸せにしたい」と言われれば、喜んで食べちゃう。満腹になって幸せ。 それだけじゃなくて、北海道経済の発展にもつながってるからね。もう気合入れて食べちゃうね。
 
 
ミルクにバター。ケーキの原材料にもなるこれらの食品、酪農が盛んなんだから、きっと安いだろうと思ってたのに、地元スーパーでは特に安くも、品数豊富でもないんだよね。
 
以前納豆王国に住んでた時は、スーパーの納豆売り場がやたらと充実してた。さすがは納豆王国と感心してたんだけど、その時の経験と比べると、酪農王国。。ここが???って感じ。
 
 
親戚や知人に牧場や酪農関係者でもいないと、新鮮なミルクやバターが手に入るところとは実感できない。普段は実感も感慨もないけど、ケーキやスイーツを食べると、素材いいんだねと実感する。
 
 
だからここは、いい材料を使っていいものを大量に作る、「お店の人」にがんばってもらうとこなんだよね。大量に使うお店の人に公認されて始めて、本当にいい原材料を作ってる人達にもようやくスポットライトが当たるはずだから。
 
 
グランプリ作品は、ぶどうの房に見立てたチーズクリームで覆われた中に、ワインとアロニア(フルーツの一種)のコンポートを詰めたタルト。ワインの風味がきいた大人っぽい味で、タルトにもグラサージュ(砂糖衣)がかかってたりと、細部まで凝ってて大満足だった。
 
 
さっぽろスイーツの面白いところは、
・グランプリ受賞作品のレシピはスイーツ王国さっぽろ推進協議会会員洋菓子店へ公開される
・公開されたレシピをもとに、各店が共通ルールを守りながらアレンジを加えた、同じネーミングのスイーツが各店頭にならぶこと
 
なんだよね。この、”アレンジを加えた”が肝心なところで、もうそろそろ各店舗オリジナルの「さっぽろチーズワイナリー」が、それぞれのお店に並んでる頃。
パクリじゃなくて、アレンジ。翻案なんだよね。
 
 
共通ルールの中には、「さっぽろチーズワイナリー」と名付けることの他に、道産ワインと道産チーズを使うよう義務付けられてる。
 
 
本家や元祖にこだわらず、「さっぽろチーズワイナリー」とネーミングされた商品を消費すれば、道産作物の消費にもひと役かう。そんな仕組みになってる。リトル・トウキョウとして、お江戸や舶来のものをありがたがってるばかりじゃ、能がないものね。
 
 
そうやって使用された道産作物の中から、「あの」グランプリ作品にも使用された、あるいは〇年連続グランプリ受賞の陰には当社製品あり。そんな商品が出てきて、裾野は拡がるよどこまでも、遠く海外までも。という、どこまでも拡がる妄想とともに、グランプリ作品味わってる。
 
 
今は何にもないこの空き地、JR札幌駅前から徒歩5分くらいかな?かなり近くまで地下道が通ってるここに、『六花亭札幌本店』が来年7月にオープンするんだよね。室内楽ホールや喫茶店も入る、11階建てのビルになる予定。

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『マルセイバターサンド』が有名だけど、六花亭のお菓子たち、決して手が届かないほど高価なものじゃない。特別贅沢でもなく、ちょっとリッチな気持ちになれるリーズナブルなもの。それでビルが建っちゃうんだからすごいね。普段使いできるスイーツってば侮れない。

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ここに約300平方メートルの庭園もできるらしいけど、見た感じではちと狭い。六花亭の包装紙にもなってる山野草の森、本家十勝の『六花の森』には及ぶべくもないけど、ここにも『六花の森』っぽいものができたらと思うと、わくわくする。
 
 
裏通り(仲小路)から見てるからわかりにくいけど、この建設予定地は、札幌駅前に通じる幹線道路、北5条通り沿いでもあるんだよね。『六花亭札幌本店』ビルと道路をはさんだ向かい側には、三井不動産レジデンシャルの、高層マンション建設予定地にもなってる。
 
 
駅近、駅南側の希少地物件として、価格帯が一部で大注目されてるマンションね。
 
 
札幌駅周辺にとどまらず、あちこちで地面掘り返して、マンション以外の他のもの、市電ループ化や、北3条広場整備とか、「新しい余裕」作るための工事が進んでる。
 
 
平日の真昼間に、2時間も3時間もかけておしゃべりしながら食事したりお茶してる層は確実に存在してるんだよね。そうした人達に、遠慮なくお金使ってもらって、社会全体の余裕を広げてもらう。そのための準備が進んでる。
 
 
これからは、スイーツとお花畑の時代なわけよ。

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シーズン入りしたら、リアルお花畑を見るためだけに、民族大移動してまで植物見に行く人達だって、たくさんいるからね。
 
 
お菓子は余裕の産物だから、ほのかにマドレーヌの香りかなんか漂ってると、普段はなかなか手にすることのない、文芸超大作なんかにも手が伸びそう。
 
 
場所さえ作れば、後は自然となるようになるんだよね。余裕のある場所を作れば自然に、余裕がないと楽しめないようなものも、後からついてくるからね。
 
 

お休みなさーい。