クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

売って利益を出すなら不動産屋

名の知れた由緒ある大寺院でも時には移転して、創建の場所にそのままあるとは限らない。

 

とはいえ移転するなてありえないのは鎮守の森を持つ神社系で、そもそも自然崇拝色が強いから、土地と切り離すなんてナンセンス。

 

ご神体は山や滝。正確な創建はいつだったのか、はっきりとしないほど古くなるほどに、その土地由来という性格も強くなる。

 

創建の地にしばられず、“もっといい場所が見つかったから”で移転を繰り返すなら、それは宗教施設でも何でもなくて、もはや不動産屋。普通の不動産屋と違うのは、短期利益を追わず、超長期スパンで利益を出すところ。

 

半世紀や一世紀、あるいは二世紀・三世紀。国よりも、庇護を受けた王朝よりも、長く続いた宗教はいくつもあり、長く続けようと思った時に真っ先に考えるのはお金のこと。

 

広告塔に、清貧なイメージがより強く求められるのなら強欲の裏返しで、強欲あるいは強面(こわもて)を敢えて強く押し出すのはそもそも清貧だから。と、考えるとちょっと面白い。

 

現在の税制はもちろん、利殖にも詳しいのなら金銭面ではしたたかで、したたかだからきっと時代にもちゃんと追いついているはず。

 

長く続けようと思ったとき、真っ先に考える金銭のことよりも、宗教の本質を考えたときに道は分かれ、新宗教が生まれてくるのかも。

 

興味関心のうすい分野については、ランキング上位から選びがち。だから、ランキング上位に顔を出すものについては興味関心のうすい人だって知っている。

 

例えばエンタメ界隈が、ベストセラーやミリオンセラーだけで出来上がっていないように、宗教も宗教年鑑的なものを眺めると、毎年新しい名が追加されて、古い名や古くなれなかった名が消えていくのかも。かもかも。

 

ベストセラーとミリオンセラーしかない状態は、別の言い方をすればベストセラーとミリオンセラーの他には売るものがない、欠品が目立つ状態。欠品ばかりだと売るものが無くなり、新しいものは並ばず、古いものが売り切れたらそれまで。

 

新しいものは出てこない。古いものは順次消えていく。というのは考えなくてもよろしくない状態で、代わりに空白を埋めるのは何かと考えたとき、プライスレスの価値が上がるのかも。

 

12月に入ったとはいえ、雪の気配はうすい。今夜くらいには降るらしいけど。雪が積もらないと色んなものが地面に落ちたまんまで、思えば雪はいいカモフラージュだった。

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(先週雪が降った時のもの。こういう生地の和菓子があったはず)