クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

川のある景色

海なし県はあっても川のない都道府県はなく、どの都道府県にもだいたい都市を代表する川がある。

 

川が流れ遠くには山が見えるという風景は、都市の普遍的な姿で、普遍的だからここではないどこか、別の国の別の都市に移っても同じような景色を見つけると、何だか安心できる。

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山に川。日本国内どこにでもありそうな景色。

都市を代表する川が溢れて災害を引き起こしたら大変で、だから災害を起こさない川は治水に成功した例。治水に成功した川を備えているから大都市になれて、大都市であっても遠慮なく日々水が使えてる。

 

噴水に親水公園的な何か。遠慮なく水が流れっぱなしの景色は、都市が豊かな何よりの証拠。治水も水利にも問題ない、目に見える例だから。

 

自然豊かな場所は、自然の恩恵をたっぷり受ける代わりに、自然が牙を剥いた時の代償も高くつく。

 

川の源流はだいたい山で、山から水が流れてこなかったら川の流れも細くなる。例えば台風その他で山崩れ的なものが発生し、落石や倒木でそれまであった水路が使えなくなっていたら、水の流れは悪くなったまま。

 

下流で水利や水路を整えて、水が流れてくるのを準備万端待ち受けていても、肝心の水が上流から流れてこなかったらどうしようもない。

 

自然の恵みが多いということは、甚大な自然災害とも背中合わせ。地震も洪水も、災害になると広域に被害がおよび、損害額も甚大。ちまちま節約して貯めたお金も、あっという間に底をつく。

 

ひとたび災害が発生したら災害は甚大になりがちで、甚大になるから優先的に手当てせねばならず、優先的に手当てしたせいで粛々と計画してたはずの“僕・私が考えた最強の防災プラン”がご破算になったら、また最初からやり直し。

 

災害が発生したから急遽手当したはずなのに、手当の甲斐もなく何度も災害が発生するのなら、手当が適当だったか最初から手当なんてされてないのか。精査した時に何度も不正が見つかるようなら、インフラを更新したくない相応の理由と根拠になる。

 

石油や天然資源は枯渇が心配されるのに、雨や雪に風といった天災のもととなる天然の恵みは、衰えることはあっても枯れない、果てがないから恐ろしいとも言える。

 

ある時高速道路を車で走っていたら、突然前も見えないほどの土砂降りになったことがある。なのに土砂降りのなかをすっ飛ばして走り去っていったスポーツカーは、数キロ先で中央分離帯に派手に衝突してた。せっかくの逃げ足の速さも台無し。

 

雨が降っても滑らない。あるいは滑りにくい道路が当時もあれば、逃げ切れたのかも。

 

行き場をなくした水が、どこにも吸い込まれずに繰り返し溢れるなら、水が染み込みやすい道路に換えるか、それとも新しく水路や運河的な何かを作る時なのか。

 

近頃の道路は雨が降っても滑りにくくなっていて、アスファルトの進化を感じてる。日本、温帯じゃなかったっけ???と思う突然の豪雨も夏の暑さも、以前はなかったもの。以前は当たり前じゃなかったものが頻繁になったら、頻繁にやってくるものに合わせて、インフラも底上げするのが自然で、自然だからあちこちでインフラが更新されている。

 

対策せずに、現状維持で放置したままだった時の損害額はホニャララ億円。同時多発すれば、兆の大台に乗ってもおかしくない。その一方で、目先の出費は安くもないけど大損害が発生したあとの復興を考えれば、まぁ高くはない。優先順位をつけて粛々と、計画的に手当てしておけばさほど負担でもない。

 

ちまちまコツコツ貯めたお金。どうせなら有効に使いたい。株価が突然急激に下がっても、欲しかったものが安くなってなかったら、手は出さないし出ない。そもそもリサーチもしてないものは、どんな悪材料が出てくるかわからないから、おっかない。

 

体系的に網羅している知識を、わかりやすく平易に言い換え説明しながら、時に大胆な仮説を交えて制約通りにきっちり枠内におさえて差し出してくる。その作り方そのものが、枠や制約のあるテレビ番組的で、表現されている媒体がテレビとは別のものでも、テレビ番組を見てるようだった。

 

最初から制約を理解してる人との方が、制約があるんだということから説明しないといけない人よりも、やりやすい。

 

表面はツルッツルで、何も染み込まないものの上に何かをこぼしても、そりゃ染み込むわけなんかない。