クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

待たずに済む

ポッポーとなかよく並んで鳴いていた、二羽の鳩。仲いいじゃんと思ったのも一瞬で、一羽がおもむろにもう一羽の上に鳩だけど馬乗りになって踏みつぶし、鏡餅のようになっていた。それもコミュニケーションの一環か、それとも「うちの方が上や」という示威行為か。

 

芋洗いの伝播のように、気づけばあっちでもこっちでも“鏡餅状になった鳩のペア”が目撃されるようになると面白いけど、そうなった暁には動物学者の意見も聞いてみたいところ。

 

どうするアイフルというテレビコマーシャルがふた昔前ぐらい、バブルはとっくに弾けてた頃にありまして。

 

“みんな”で遊びに行ったところにひとりだけカッコ悪い恰好で登場し「どうするアイフル」でそんな時はキャッシングでお金借りれば、“みんな”と同じステキな格好になれるよ!と、消費を奨励してた。同調圧力が強く、消費意欲も高い若年層を想定したもので、アコギやな。。と思ってみてた。

 

今ある各種のサブスクリプションサービス、例えば服やバッグを定額かつ低額で借り放題というサービスやフリマアプリは、上手に使えば同調圧力から過剰消費に走りがちな層を守る一面もある。

 

みんながカッコいい服を着ているなか、ひとりだけ場違いで浮いていてもヘーキな強心臓だったらいいんだけどさ。カッコいい服を着た“みんな“に合わせたいがために、無理して背伸びして身を持ち崩すようだったらしょうもない。

 

消費性向が強くて同調圧力に弱くて見栄っ張りだと身を持ち崩しやすく、身を持ち崩さなくても済むサービス主に若年層向けが増えたのは、それだけ若年層に身を持ち崩されては困るからとも言える。

 

生産年齢人口は減るばっかりなのに、若くて体力もある若年層が、身を持ち崩した人を主に食い物にしてきた業界や業種に取り込まれたら損失。だから、損を出さないような環境を考えたら生まれてきたサービス。とも言えるかも。

 

消費性向が強くて同調圧力に弱くて見栄っ張りでも、身を持ち崩さなくても済むサービスはできたけど、節約できた可処分所得、余ったお金がどこに消えているのかが知りたいところ。

 

サブスクリプションと言い換えると今どきで、定期購入サービスは昔からある。

 

今までの定期購入といえば、お米や飲料あるいはサプリメントと、使う人にとっての必需品が主だった。

 

一定数揃えば満足するはずの服やバッグにアクセサリーを、必需品として買い続ける人が余った可処分所得を使って一体何をして何を好むのか。というサンプルが多数揃ったところに、今度はお金増やしましょうと金融商品を薦めてみたらどれくらい食いつきがいいのか。大がかりな実験を始める人は、最初からその答えを知ってるような気がしてならない。

 

消費性向が強くて同調圧力に弱くて見栄っ張りな人は、節約して余ったお金は投資に回してお金を増やそうとするのが多数の姿。だったら、消費性向が強くて同調圧力に弱くて見栄っ張りな人たちから集めた多数のお金を、その種の人たちが決してお金出さない分野に再分配すると凸凹もより簡単にフラットにできそう。

 

それに、消費性向は弱く同調圧力には決して与せず見栄っ張りでもない変人かつ超人の誕生を待つよりよっぽど話が早そう。