座り心地の悪い椅子を別のことばで言い換えると、末席。末席だから、時にはいらん子扱いされることも多いけれど、席は席。
下からはその席寄越せと突き上げを食らい、上からは末席ゆえにこき使われることもあるから決して座り心地がいいとは限らないけど、席は席だから堂々と座ってりゃいいのさ。
イベントごとの多い、今月後半に食べたものの振り返り。
大晦日も元旦プラスアルファの用意もだいたい終わって、あとは野となれ山となれ。冷蔵庫いっぱいの食材を、順次食べつくしていくだけ。
- 厚揚げとひき肉ののピリ辛煮込み
- 鯖の塩焼き、かぶの粒マスタード和え、ホウレン草としめじ、にんじんのお浸し
- 柚子とイカのパスタ、かぼちゃのポタージュ、ホウレン草としめじ、にんじんのお浸し
- うずらの卵入りミートローフ野菜添え、シーフードピラフ、カマンベールのチーズディップにチーズいろいろ
- シーフードカレー、大根と帆立の和風サラダ
- 焼きチーズカレー、サラダ
- ミートローフ、鰊の切り込み入りポテトグラタン、野菜の煮込み
- えのき豚、高野豆腐
- コーラ豚の野菜添え、高野豆腐、黒豆煮、白菜のラーパーツァイ風
- 牛キノコ鍋、白菜のラーパーツァイ風、麦蕎
冬至といえば、かぼちゃにゆず。
かぼちゃはポタージュ、ゆずはパスタソースにして旬を意識してみる。本来旬のものが最もお買い得のはずなのに、旬だからこそ高くなるのはオンシーズン価格???イベントごとが続く師走後半は、食材の価格も高止まり。フレッシュさとお手頃価格が最適解となるお買い得は、一体いつになるのか悩ましい。
去年は鶏だったから、今年はミートローフにしてみたクリスマスのメインディッシュ。ようは野菜その他が入ったハンバーグで、タネが柔らかくなり過ぎて成型しにくいから、普段は作らない。ようはハンバーグなので、使いまわしも効いて便利。
予想した通り、最中の皮はチーズディップのおともに最適だった。これは個人の感想です。
バカみたいにシーフード系の食材をふんだんに使ったシーフードカレーは、やっぱり年末の賜物。ホリデーシーズンになると、それ食えもっと食えと山盛りのシーフードが店頭に並ぶ海産物王国とはいえ、近頃は海外産のものも増えた。すぐそこで採れはずの近海ものは、あるいはシンガポールあたりに空輸されてるかもしれないのがグローバル社会。
アトランティックサーモンの脂質は、北海道産サーモンのなんと10倍で、脂たっぷり。作りたいレシピに合わせて使い分けるのがいいやね。
一度しか食べたことのない焼きチーズカレーとカレー風ドリアの違い、どこにあるのかよくわからないまま、シーフードカレーを使いまわす。
食べにくさより見た目の派手さにこだわると、見栄えがするけどやっぱり食べにくかったシーフード系。食べにくいけど食べてみるかという気分になるのは、やっぱり年末だから。食べにくいから普段は面倒くさいと敬遠してるものでも、食べてみるかという気にもなる。
ホリデーシーズンを乗り切るためのロードマップを作り、だいたい当初の予定通りに進むと、気分もスッキリ。走り切ったという気持ちで年越しに突入し、新年は新年のロードマップを作る。
追記:作り過ぎ食べ過ぎのため、年越し蕎麦にはたどり着けず。年明けに回しましょ。日持ちするものでよかった。作り過ぎ食べ過ぎで食べ切れない場合があるから、年末年始は特に日持ちするものに限る。
飽きてくるんだけど、飽きるほど繰り返し何度も同じものを食べるのもまた、お正月と思えば何てこともなし。食べ物は、ほっておけば限りなく工業製品に近づいていく。手間を惜しむ消費者が増えるほどに、消費者の好みを反映した手間いらずの商品が増えていき、素材そのものが手に入りにくくなる。
くちなしの実、使いたかったら来年はもっと早くから準備しようという、来年の自分に向けてのメッセージ。大規模調達かつ大規模調理でできた給食は、一歩間違えれば配給になり、配給が滞ったらたちまち困る。
日々同じような作業を繰り返し、自由になる時間も少なく、口にするものといえば工業製品化した食品ばかり。という生活を繰り返したヒトもまた、限りなく工業製品に近くなっていくディストピアかな。
以前食べたフォンデュ向けのチーズは、付加価値の塊だった。食べ物は腐る寸前がもっとも美味を体現したようなチーズで作るのは難しそうな反面、付加価値の塊だから、特徴に欠ける工業製品ばかりのなかでは高値がつく。
新年まであと30分。お休みなさーい。