クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

まわり道

張り切って運動したあとは、もれなくぐったり疲れて使い物にならなくなる、わが筋肉の不甲斐なさ。テケテケ歩き回ったところで大した運動にはならず、肺活量が鍛えられるわけでもなし。今年初めて汗をかくような暑さを味わったけれど、それはきっと湿度のせい。

 

訪日外国人が飛躍的に増えた日本とはいえ、日本、あるいは東アジア特有の湿度にも強い外国人は、どれくらい居るのか謎。暑さ寒さという環境に対しても、寄り添うより攻略対象として空調でガンガン攻めていくスタイルは、より伝統的な西洋っぽい。

 

ミレニアム以降の、スマートな世代は知らんけどさ。

 

早くから欧米化されたアジアの国ほど、空調の使い方も贅沢というより節操なしで、建物内と外との温度差も激しかった。高温多湿な環境に弱いのは何も人間に限ったことではなくて、決してヒートアップさせてはいけないマシン類の管理も、ここ最近の気候だと大変やね。

 

温暖化で北へ移動しつつあるのもワインの産地に限ってのことではなく、温度管理が必要かつ電力食うものはすべからく北を目指すのかもね、かもかも。人が少なくて冷涼な土地の価値。住民じゃない人の方が、よく理解してるような気がしてしょうがない。

 

近過去を振り返ると、忘れてたような事件や事柄を思い出す。過去の延長線上に未来があるのに、過去を知らないのは適当な基礎の上に建物立てるようなものよな。

 

高校野球で活躍した、超高校級の桑田と清原。

 

桑田は大学進学を希望し、清原は巨人入りを希望してた。なのにドラフトの結果は、巨人が桑田を一位指名し、巨人希望を明言していた清原は西武に一位指名された。巨人と桑田の間に密約があったとか、当時は色々な憶測が乱れ飛んだ。

 

大人は子供に酷いことをする。

 

超高校級という、何年かあるいは何十年かに一度出るかどうかの逸材に対しても、18歳人口が続々と生まれ続ける時の扱いは、わりとかなり雑。選択にミスがあったとしても、母数が多ければ帳尻合わせは比較的簡単だから。

 

帳尻合わせに使われた方の人生は、修正には十年あるいはそれ以上の時間を必要とするんだから、不公正極まりない。

 

最終的に桑田は大学院に進学し、学位を取得。一方の清原は、西武で活躍した後に、念願の巨人入りを果たす。

 

最初から彼らの希望通りにいかないのが、プロの壁。と言ってしまえばそれまでなんだけどさ。希望を叶える前に腐る可能性だって十分にあったわけで、曲折を経て最終的には当初彼らが望んだ通りになったのは、彼らはやっぱりただ者ではなかったから。

 

ただ者でないことを証明するのに、余計な何十年かを過ごさせるんだから、それも一種の余裕。余裕がなくなれば、無駄な回り道なんて許されない。

 

そもそも若者の絶対数が少なくなった今では、若者の希望はより通りやすくなっている。業界に余裕がなくなれば、業界を回す若者の進む道もより直線に近くなり、視野狭窄にもなりやすいやね。

 

余裕が減ってるから働き手の母数を増やそうとしても、母数が少ないゆえの恩恵を手にしたあとで、その恩恵を手放せるかというときっと無理。既得権益化してるから。年齢に関係なく保守に向かうのは、手放したくない何かが増えた時。

 

映画『グラン・トリノ』で、クリント・イーストウッドが往年の名車を血縁でも近縁でもまったくない姉弟に遺すラストには、完全な同意しかない。血縁や近縁のギャングもどきやギャングに、大事な遺産を渡すわけないやね。

 

イヤーギャップ、あるいはサバティカル。アニバーサリー休暇とか呼び名は色々あるけれど、まわり道がちゃんと許されて機能してるのなら、その場所にはまだ余裕があるってことやね。

 

お休みなさーい。