クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

水と油

水と油の類義語を探していたら、「水は方円の器に従う」という成語を見つけた。今日みたいな日にピッタリね。民は君主の善悪に感化されやすいものだから、良くない方に転びそうだったら、さっさと君主をすげ替えるがいいやねと思う独立記念日

 

札幌はそうでもないけれど、北海道の天気は今日も大荒れっぽかった。

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梅シロップジュース。

水と油みたいに、混ざりそうで混ざらないものといえば資本主義と共産主義あるいは社会主義で、主義に準じた象徴のような人ほど混ざりにくそう。混ざりにくいけれど、越境して「そっち側」に行きたいとどちらかが望んだとき、混ぜてと望まれた方はどうやって相手を信頼すればいいんだろう。

 

経歴だけ見れば、どこからどう見てもコミュニスト。しかも紅衛兵だったといういわくつきの過去を持ったアーティストがハリウッドに進出したいと望んだら、じゃあ資本主義の象徴でもある堕落と退廃をテーマに作品作ってみて。と、注文出してテストするかなと、資本主義の代表にでもなったつもりで考えた。

 

失敗作と言われる作品を見たあとで、無理くり考えた理屈。

 

それまでの実績を考えたら、どう考えてもその作品だけ浮いてる。酷評されても仕方がない失敗作が結局残り続けるのは、簡単には越境を許さない見せしめなのかな、とか。

 

経済的越境と文化的越境だったら、経済的越境の方がはるかに簡単。何しろ文化には好き嫌いが入り込むものだから、お金でカタが付く経済的越境よりハードルが高い。嫌われる要素たっぷりな人が、嫌いにならないでと「あちら側」に迫ってみても、何しろ文化だから商業的に成功していてもケチがつけられる。

 

どれほど尽くしてもつれないのが、文化や芸術方面。好き嫌いが十二分に入り込む余地がありながら、好き嫌いだけでは一点突破が難しい面もあるから複雑。割り切りが上手な人の方が、より成功にも近そうな気がしてしょうがない。

 

割り切れない気持ちの落としどころ。という特性を理解しつつ割り切るんだから、複雑さをより理解してると言えるかも。複雑さへの理解が深いから、創作物にも深みが生まれて結果にもつながるようになっているとか。

 

作品そのものを愛でることができない時には、愛されないものがなぜ生まれてくるのかという背景について考えがち。

 

インテリは嘲りに慣れてないから、嘲笑されてもおかしくないことを強いたあとで、やっぱり基準に達してないから、お前はこっちに来るなとやられたら、まぁたいていは心が折れる

 

越境を簡単には許さないシステムには、心を折る仕組みもあらかじめ組み込まれてる。そう思っておけば、まぁだいたい間違いなし。

 

お休みなさーい。