クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

シンボル

戴冠宝器と書けば仰々しく意味不明な一方で、Crown Jewelsと書けば、あぁそういうことねと大体推測できる。イギリス王室で戴冠式に使われる王冠は、キンキラキンかつおもちゃみたいに大きな極彩色の宝石で彩られてた。

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これは天気がよかった別の日のもの。

7つの海を制した帝国だけあって、過去の遺産(というより戦利品だな)も豪華絢爛。一方の日本。正倉院の宝物殿を思い浮かべても、地味。長い歴史の中にはキンキラキンや豪華絢爛っぽい時代もあったけれど、どっちかっていうと武家や町人文化の賜物で、別に戦利品というわけじゃない。

 

島国でロイヤルファミリーを擁するところは一緒だけど、違うところの方が多過ぎる、彼方と此方。特別リッチじゃないから生まれる文化や技術もあって、どう考えてもそちらの方が得意そう。

 

クレイグリストにスリフトショップ。あらステキと思うようなブツとのめぐり逢いを期待して、リアル店舗をめぐるかネット空間をさまようか。物理的制約はない方が、そりゃ出逢いも広がるってもんでしょう。

 

氷山の一角あるいは象徴ってもんは、象徴だから丁重に扱われる。ゴスペルシンガーと主にエンタメ界の成功者を引き連れて乗り込んだ、世界有数の新参者には厳しそうな場所でも、象徴であり続ける限り同盟は守られるんでしょ、きっと。

 

ドレスにケーキに、ブライズメイドにページボーイ。

 

もちろんその手の話題には興味津々で、ステキステキと喜びながら、新しい情報を見つけたらついクリックする。だけど、知りたいのはまた別のこと。イングランドは、エンタメ界にブラックアメリカンに。ブレグジットで独立しても独自の人脈あるいは伝手を得たようにも見えるけれど、ブレグジットには否定的な、例えばスコットランドの見方とかどうなんすかね。ということが、つい気になった。

 

未来の王様と王妃様が出会った土地は、国際都市ロンドンとはまた別の空気が流れているっぽいから、その辺についての「解釈」または「講釈」が聞けたら面白い。国が閉じてもやっていけそうな地方と、やっていけなくなる地方の違い。みたいな。

 

捨てあぐねている古い本を読み返すと、相当突っ込んだ内容の解説付きで、今となっては読み飽きた本文よりもそっちの方が貴重。大きな流れの中の位置づけや、どういう問いを内包しているのかがよくわかるから、脳内へぇボタンも活性化する。

 

豚に真珠、猫に小判で、価値がわかる人に相応の対価付きで提供されるのが、解釈や講釈の在り方としては正しいやね。

 

お休みなさーい。