YOSAKOIが終わった途端、さわやかに晴れ上がる空。嫌味か。この写真は今日撮ったものではないので、イメージをお伝え。晴れ上がったものの、風の冷たい日。
YOSAKOI期間中の大通公園を中心とした繁華街は、どこかの文化祭会場にでもなったよう。それぞれのチーム衣装に身を包んだ人たちが、思い思いに闊歩し、屋台フーズ、焼きそばとかソフトとかをほおばる姿はどう見ても文化祭。
オリエンタリズムあるいはジャポニズム感あふれる衣装は、たいてい着物、和服をデフォルメしたもので、袖が長くてヒラヒラしてる。
グーグルやアップルの新製品発売に熱狂する人たちと、同時代に生きてるとはにわかに信じられない光景。確かに2017年には違いないけれど、この会場だけ時間はゆっくり流れてる、あるいは時を止めたかのよう。
鉢巻きに薙刀。この衣装を、自ら選ぶところにYOSAKOIらしさがある。
毎度のことながら、パフォーマンスを見るより衣装を見る方が興味深い。フッションスナップがあれば、じっくり見たくなる。
現代日本を語るファッションといえば、無印やユニクロは欠かせないものだけど、ここはハレの場だもの。メトロポリタン美術館で川久保玲の個展が開催された同じ年とはいえ、“新しさ“を発見するのは部外者には難しい。ほんのちょっとした工夫が、新しかったりするんだろうけど、すぐには発見できず。
ほんのちょっとファーを肩から垂らせば、ゴールデンカムイ風で、遠くかすかにアイヌの香り。ルーツにこだわったファッションが、YOSAKOIでの共通解っぽいので、そのうちアイヌ風のデザインを取り入れたチームも出てくるのかも。かもかも。
どう考えてもデコトラのオマージュとしか思えない、チームを先導する車。この上で歌い手さんが歌い、MC担当の人が、音頭を取る。
歌われる歌も、どう考えても現代日本のヒットチャートには絶対に出てこなさそうなメロディーばかりで、演歌ちっく。景気いいんだけど、ど根性かつどことなくエレジー。
君ら哀しみに負けないの好きやな。。という気分に襲われる。ぼくのりりっくのぼうよみは、はるかかなたで、汗飛び散ってるせいもあってウェット。
一見してどこからどう見ても無印、あるいはユニクロファッションに身を包み、感情の起伏に乏しい感じでパフォーマンスしたら、斬新で目立ちまくると思うんだけど、そういうのにはお目にかかれない場所。
YOSAKOIってこういうもんでしょ、という視線に忠実に振る舞うチームが、やっぱり強い。
どう考えてもフォトジェニックで、インスタ映えするパフォーマンスでお祭り。見られることが前提となったら、ますますその路線は強固になって、拍車かかって踊る時代まつり化していきそう。
お休みなさーい。