札幌から距離にして300キロ強離れた最北の地、稚内に行ってきた。
ドライブに最適、かつ景色がいいことでも知られるオロロンライン経由で稚内をめざす。行きは、札幌~滝川~留萌~稚内というルートで。帰りは、稚内からオロロンラインをひたすら南下して札幌までひた走った。
観光のトップシーズンとなる夏場と違い、GWとはいえ道路はスッカスカ。地図を見ると、ものすごーい距離を走っているけれど、距離ほどには大変さを感じなかった。助手席でふんぞり返りながら、重度の花粉症のために鼻かんでただけだけど。
あちこち寄り道した行きこそ時間はかかった(札幌を朝9時半頃に出て、稚内のホテルにチェックインしたのは、17時過ぎてた)けど、悪天候のためにさっさと帰った帰りは、もっと早くに札幌に帰り着いた。長距離ドライブ、実際にやってみると思ったほど大変じゃなかった。
宗谷岬の次に有名な、稚内の観光名所“稚内港北防波堤ドーム”。
(ドームの天井には調査の跡が。巨大建造物といえど、経年劣化は免れない)
フォトジェニックな場所だけに、野営禁止。観光のトップシーズンともなると、そういう猛者も現れるものか。夏以外だったら、寒さで死にそう。
世界平和をかけて、なんとかレンジャーが戦っていてもおかしくないような場所。代わり(?)に、海上保安庁の船が停泊中だった。最北の街=国境の街だからな。海の向こう、50キロほど先はロシア領サハリンさ。札幌より近い外国。
防波堤ドーム全景を、ホテルの窓から望む。JR稚内駅から、徒歩5分でこの景色。海沿いかつ最北、あるいは最果ての地ゆえか、風が強いのなんのって。わずか5分でも、徒歩移動が辛く感じるほどだった。
稚内に限らず、オロロンラインも太平洋側となるオホーツクラインも、とにかく風が強い。海沿いなんてそんなもんさと言われたら、返す言葉もございませーん。
彼方を見れば海、此方をみれば「母なる大地」とでも呼びたいような原っぱで、日本だけど日本じゃないような景色が続く。BGMは、コーリング・ユー一択で。
最北端に来た記念に、やっぱり撮っちゃう。
江戸時代(1808年)にこんなとこまで来て、樺太(現サハリン)に渡っちゃうなんて、それなんてアドベンチャー。御庭番国際派、体力勝負系だね。
宗谷岬背後の小高い丘は公園になっていて、大変見晴らしがいい。
だだっ広い公園には、とりあえず何らかのモニュメントを置かずにはいられないらしい。
「サハリン沖大韓航空機撃墜事故」。そういやそんな事件もありましたね。
傷ついた人<傷つかなかった人だったら、何にもなかったような顔して忘れちゃうんだから、モニュメントにして記憶に残すのは、人類の知恵かもね。
「世界平和」
日露戦争では活躍したと思われる、「旧海軍望楼」。こんな場所の、こんな狭い場所で哨戒活動にあたるとか。現代でも風が吹き荒んで、ステキとはとても思えない場所。真冬ともなれば、もっと厳しかろ。先ほどの間宮林蔵といい、「すまじきものは宮仕え」っすね。
海は遠浅。浅瀬と沖合では、海の色が違う。
風が吹くたびに、浅瀬に波紋が広がって、景色を変える。
大自然のインスタレーションって感じで、面白かった。プロジェクションマッピングみたいに、色がつけられるともっと面白くなるかも。
風が強いから、風力発電の風車がいたるところで目につく。ごくたまーに、風車の羽根がボッキリ折れていたりして、驚く。どんだけ風吹いたんだよ。
風車のある景色がまた、ここは日本じゃない感を演出する。アイルランド、あるいはスカンジナビアのどこかに行ってきたといっても信じてもらえそう。
風車がいっぱいあると、ついついそっちに引き寄せられちゃうね。巨大建造物は、いつでも楽し。SF映画のワンシーンみたいで、カッコいい。
ただし、この辺りは牧草地なのでむやみに立ち入りはできない。
フットパス除く。白く見えるのは、貝殻を敷きつめてるからだとか。5月だとまだ寒いけど、観光のトップシーズンとなる夏場なら、相当気持ちよさそうな道。都会に疲れた人に、よさげ。テケテケとただ歩く、それだけでもじゅうぶんに楽しそう。
湿地帯が多いので、いたるところでミズバショウの群生を見かけた。
こちらは、稚内空港すぐそばにあるメグマ沼自然公園。沼に沿うように木道が整備してあり、ちょっと歩いてみたいなーと行ってはみたけれど、無理。歩くの無理ですわ。
ひとっこ一人居ないから、怖すぎて歩けない。むしろ、人に出くわしたらもっと怖い。
何をやってもあらゆる痕跡が残るデジタルの世界では、オフレコなんて最早ありえないから、よからぬ企みの相談するならこんな場所に限るね。監視カメラもなさげ。
そんな使い道しか、思いつけませんわ。。
上場を果たした、一風堂に喧嘩売ってる?ちなみに沖縄は北緯26度くらい。同じ日本とはいえ、別世界だね。
朝焼け。
古い映画のワンシーンかと思うような景色が撮れた。我ながら、嘘くさい。特に右下の鳥が。
そこそこ美味しいものも食べました。この日の最高気温は15℃を下回っていたくらいなので、冬の恰好(アンクル丈のブーツ、ウール混のパンツ、薄手のカシミアニット、薄手のダウン入りショートジャケット)で、ちょうどよかった。
(素材の大勝利。むちゃくちゃ美味しくて大粒のホタテだった。)
冒頭のお菓子の中身はこんな感じ。クッキーかと思ったら、ソフトケーキだった。餡を
練りこんだような、ホロホロの食感で美味しゅうございました。
続きは、気が向いた時にまた。撮りためた写真を大放出できて、満足さ。
お休みなさーい。