買い物のたびに「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれるのが嫌でしょうがない。
(小さい春)
尋ねる方も嫌だろうと思うのに、律儀に「○○カードあるいは△△カードはお持ちですか?」と職業的笑顔でにこやかに聞いてくる人がほとんどで感心する。その律儀さと忍耐強さがあれば、当面はチャットBOTなんて敵じゃないだろう。
とはいうものの。
笑顔かつ律儀に忍耐強く応対してくれる店舗でしか、買い物しないよう心がけてるからで、特に外国人観光客が多い店で買い物すると、日本人にはより丁寧に接してくれるとの気付きも得てる。
嫌らしいんだけどさ。
人手不足解消のために使われる、始まりはそんな使い方なら納得もする、チャットBOT。
セルフレジを導入するスーパーも増えてきて、次はいよいよコンビニにも進出する番。「店員さんが多い」店ほど、なんとなくランクも上な時代になるのか。コンビニは、コンビニエンスな場所だからいいのであって、丁寧な接客なんてそもそも望んじゃいないからそれでよし。
スマホをキャッシュカードがわりに、ATMの引き出しもできるようになって、一瞬面倒くさいんだけど、その方が安全だからなのか、それとも単に他行との差別化のたまものなのか。そのあたりがよくわかんね。
なんでもかんでもスマホの出番となるのも信用ならなくて、ほんとに何を信用すればいいのか、わからない。
携帯電話、スマホの回線が今のところいちばん安全性が高いと、これは身の回りで不審な出来事が続いていた時に相談した会社の人が言っていた。でもさ、安全性が高いからと、なんでもかんでも放り込んでいて、そこ破られたら目も当てられないから、分散管理するしかない。
便利になるかわりに心配ごとは増えて、総体ではなんだか損した気分。宵い越しの金は持たねぇスタイルの方が、能天気に生きられそ。
精度があがったはずのグーグル翻訳も、今時使う人も滅多にいない言い回しの前では「I do not have money in the evening」としか答えられずに、安心する。
どのような人生を送れば、他人の人生に不当に介入することに喜びを見出し、自分にはその権利があると思い込むことができるのか。
その頭の中や来し方を聞いてみたいような気もほんのわずかながらあるけれど、のぞいたところで荒野、あるいは砂漠しか広がってなさそうだから、やっぱり見るもんじゃない。
お休みなさーい。