クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

さっぽろスイーツ2016、グランプリに輝いたのは“たまねぎ”

さっぽろスイーツという催しがありまして。スイーツ好きな市民の楽しみになっている。今年は“たまねぎ“を使ったスイーツがグランプリに輝いた。

dd.hokkaido-np.co.jp

たまねぎ入りのクッキー生地を使ったチーズケーキ。甘じょっぱい味わいで、甘いものが苦手な人でも大丈夫っぽい。

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ケーキの上の四角いコロコロが、たまねぎ入りクッキー。ケーキ台となる部分も、同じくたまねぎ入り。テーブルに運ばれてきた時点で、たまねぎの香りがぷーんと香る。

 

グランプリに輝いたのは、札幌全日空ホテルのパティシェが作ったガトー”たまねぎ”SAPPORO。今後は、

・北海道産たまねぎ使用

・北海道産チーズを使用

した、似て非なるガトー“たまねぎ”が市内各所のケーキ屋さんに並ぶ予定。

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(ケーキの断面図。たまねぎ入り以外はいっそシンプルと言っていいチーズケーキ)

 

先行発売となるさっぽろスイーツカフェは、女性客で満員状態。今年は焼菓子部門が取りやめになったりと、主催者側の熱気に陰りは見えても、さっぽろスイーツのファンは多い。毎年これ楽しみにしてるのよーな人が押しかけてた。市井の人は、小さなよろこびを大切にするのさ。その、大通の地下街にあるさっぽろスイーツカフェが、今年の8月で閉店するとかまじっすか???

tabelog.com

毎月いろんなケーキ屋さんの、オリジナルなケーキが食べられるところが良かったのに~。解せぬ。

 

2006年から始まったこのさっぽろスイーツコンペティション、10年を超えると応募者のハードルもぐっと高くなる。北海道産品の普及も兼ねているので、原材料に北海道オリジナルな素材を使うことというしばりが微妙にきついと思われる。

・お米

・チーズ

・黒豆

・トマト

・はちみつ

・コーン

ハスカップ

・プリン

・ティラミス

・いちご

と、北海道産でぱっと考えつきそうな素材はすで出尽くし感があり、厳しいな。

 

初心にかえって十勝産あずきなんていいんじゃね?と思うのは単なるシロート。新奇性とクリエイティブの両立は、言うほど簡単じゃないから、コンペティションに参加を命じられたパティシェの苦悩がしのばれる。。なんてことはまったく考えずにパクパク美味しくいただきました。

 

クリスマスやバレンタイン用の“特製”ケーキだって考えなきゃで、パティシェの人のクリエイティブ性、めっちゃ向上してるのだけは確か。近頃イベント用のケーキには断面図が欠かせなくって、多層構造でめっちゃ手が込んでるよ!アピールにも余念がない。

 

スイーツ産業のすそ野の広がり、如実に感じる。

 

今年から焼菓子部門は縮小。昨年度グランプリのキナコ焼きショコラ、美味しかったんだけどな。このまま消えてしまわずに、さっぽろスイーツの定番としてどこでも買える札幌銘菓になって欲しいもんです。

 

スイーツ王国だけに、スイーツの生き残りも大変なのであった。

 

お休みなさーい。