ランキングを選んだり、考えたり。あんまり好きな作業じゃないけど年に1回ぐらいならいっか。音楽映画ベストテンを選んでみた。
- ドリームガールズ
- ヘアスプレー
- ジャージー・ボーイズ
- オーケストラ!
- ブラス!
- ONCE ダブリンの街角で
- ドラムライン
- ピッチ・パーフェクト
- シャイン
- 永遠のマリア・カラス
1位『ドリームガールズ』
実在する黒人女性バンド、スプリームスをモデルにしたミュージカル映画。喧嘩別れで終った事実とは、異なるハッピーエンドを用意しているところが映画的楽しさに溢れていて好き。
2位『ヘアスプレー』
ジョン・トラボルタが女装しながら熱唱。踊りまくって歌いまくる、とにかくハッピーになれる愉快な映画。
3位『ジャージー・ボーイズ』
こちらも実在するバンド、フォー・シーズンズをモデルにしたミュージカル映画。かん高い男性ヴォーカルに最初は面食らった。スターのサクセスストーリーを追った映画は数あれど、イーストウッド監督の演出が凝っていて好き。
4位『オーケストラ!』
落ちぶれたロシアの元有名指揮者がオーケストラをでっち上げ、パリで公演するという、ハートフルヒューマンコメディ。ラストで15分近く続く、エモーショナルなチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が耳に残る。
5位『ブラス!』
ブラスバンドで町おこししようとした、イギリスの炭鉱町が舞台のヒューマンドラマ。音楽は、音楽産業だけのものじゃない。
6位『ONCE ダブリンの街角で』
音楽を通して年の差愛を描く。男女の愛の越えた、もう少し大きな愛が描かれてた。
7位『ドラムライン』
アメリカはアトランタにある、名門マーチングバンド部を舞台に描く青春映画。ど迫力の演奏とパフォーマンスが、とにかくカッコいい。あんまり光が当たらない人たちに光を当てた、そんな作品でもあった。
8位『ピッチ・パーフェクト』
アメリカの女子大生アカペラグループを舞台にした映画。海外ドラマ『glee/グリー』をちょっと彷彿とさせる。歌が好きでつながった、でこぼこな女の友情がステキ。
9位『シャイン』
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才能に恵まれながらも才能に押しつぶされた、あるピアニストの悲劇を描いた映画。実在する人物をモデルにしてる。才能と、才能を育む入れ物としての精神と。どちらも揃ってはじめて花開くものがあるんだと知った。
10位『永遠のマリア・カラス』
カラスとも親交のあった、フランコ・ゼフィレッリが監督した作品。激やせに大富豪との恋に、舞台以外でのゴシップイメージが先行するマリア・カラス。優れた歌手としてのマリア・カラスに迫った誠実なこの作品で、見る目が変わった。
ミュージカルが映画化されたもの、『シカゴ』や『マンマ・ミーア』はノーカウントにした。どこまで映画単体として見るか迷いつつ、元になったミュージカルのことをなーんにも知らない作品は、映画としてカウントした。
☆選外だけど。。。な映画
『今宵フィッツジェラルド劇場で』
ランキング入りさせたいような、音楽というよりラジオやエンターテイメント界を描いた作品という印象が強いので選外にした。でも好きなのよ。作中で使われたメロディーが、いつまでも耳に残るような作品がランキング入りした。
ストーリー的には若者サクセスストーリーだけど、歌詞にショ-ゲキを受けた『8 mile』も、ほんとは同率10位くらいにはしたいところ。
虐げられしもののための音楽が、いつの間にか勝者のものになっていて。恵まれた黒人よりホワイトトラッシュの彼の方が、歌う資格はよほどあったはずなのに、なかなかステージに立てないジレンマを、真っ向からから描いていてよかった。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』も、ライブシーンはめっちゃ良かったけど、映画として見ると正直退屈。
映画館で寝そうになった。映画として楽しむなら、演出が凝ってる方が好みなんだと再確認した。
追記:今年見た『セッション』は、音楽映画というよりバトル映画として認識されてる。映画の中のシーン、いくつも思い出せるけど不思議と「音楽が鳴ってない」映画だった。映画としては面白かったけど、音楽映画ベストテンを選ぶ時には、音楽っていいね、と思えるものをより高く評価した。
こちらの企画に連動。
2014年はこんなの選んでた。
お休みなさーい。