いったいいつが紅葉のシーズンなのか。いまいちわからないまま、新登別大橋から見る紅葉がきれいらしいとのことで、登別に行ってきた。
札幌から高速を使って、1時間半ちょっとで着く。渋滞知らずなので快適。登別も海が近いとはいえ、こちらは太平洋側。日本海側の小樽とはまた違った海の景色。ひろびろノビノビ度も、体感では5割増し。小樽と登別では気候も違うので、冬でも快晴の日が多く雪も少な目。
登別東ICを出ると、鬼がお出迎え。登別温泉、鬼が居れば地獄もある。
ここから新登別大橋までも渋滞知らずの対向車知らず。つまり三連休とはいえあんまり通行量もなく、あっという間に目的地に着いた。観光客がめざす方向とは違うのか。外国人観光客は、登別の地獄谷にキョーミシンシンだった。
橋のたもとの駐車場に車を停め、橋までテクテク歩く。歩行者用に、ちゃんと歩道が整備されている。
駐車場は展望台にもなっていて、ここから新登別大橋がきれいに見えるらしいとグーグルさんの画像検索に教えてもらったけど、木が伸び放題でなんにも見えず。あらら~???展望台他にもあったのか???全体的にやる気の感じられない展望台だった。
橋の上、120メートルの高さより渓谷を見下ろす。橋の上から覗きこんでる関係上、橋の全景は視界に入らず。橋の全景撮るのはすっかり忘れてた。正直紅葉にはまだ早かった。中旬~下旬が見頃か。渓谷美は楽しめたけど、紅葉は楽しめず。山水画みたい。
もう少し近寄って眺めたい景色。エメラルドグリーンの川がきれい。川下りとかしたくなるけど、ラフティングが楽しめるのはもっと上流か。
(光って見える先は、わかりにくいけど海だ。)
前方が海、後方には山。いかにも風光明媚な山水画っぽい雰囲気を盛り上げる、あの中華風の建物は一体何なんだ???興味しんしんで近寄ってみると、廃園になったテーマパークだった。五重の塔以外の建物は屋根が崩れそうで、かなーり廃墟。
「新登別大橋」で検索すると、あまり嬉しくないワードも引っ掛かってくる。足元には枯れかけの小さな花束が、カサカサと風にはためいていた。Wikiの写真もコワ過ぎ。つまりそういう場所で、廃墟となったお隣のテーマパーク借りて、一日だけ復活真夏の夜の肝試しイベントとかしたら、めっちゃ盛り上がりそう。忘れられない真夏の夜の悪夢になりそうで。
さらなる紅葉を求めて、オロフレ峠をめざす。山を登っていけば、もう少し紅葉も進んでるでしょ。という目論み大当たり。
爆弾低気圧通過後につき展望台は閉鎖されていたけど、山頂(という呼称でいいのか不明)付近はすっかり秋だった。黄色と赤に緑のパッチワーク。植生が本州とは違うから、どことなく異界めいて見えるマジック。
何の木かわからないけど、奇妙に折れ曲がった枝ぶりが、死の谷を思わせる光景でファンタジック。昼間だったら幻想的。夜ここを走るのは、罰ゲームっぽい。
とはいえカーブが多く、トンネルを抜けるごとに変わる景色も楽しい、ステキなドライブコース。
ドライブ好きな人におススメ。
やや遅めの昼食は、ここからさほど遠くない白老をめざす。
白老は、「白老牛」というブランド牛の産地。白老、海がすぐ近くだけど牧場も多い。サラブレッドだけでなく、牛も育ててる。国道沿いにある牧場では、サラブレッドが美しく駆け回っていたりする。眺めるこっちの脳内にも、優駿・オラシオン・社台ファームというワードがグルグルと駆け回る。脳みそが柔らかかった時代に見たもの、いつまでも残像となるからアップデートしないとね。
めざすは「ファームレストラン ウエムラ」。
牧場に併設されたファームレストランで、当然牛もいらっしゃる。こちらにいらっしゃるのは、表彰もされるブランド牛さま。ここはカワイイではなく、美味しそう!が最上級の褒め言葉よね、やっぱり。食われてなんぼなブランド牛さまだけに。
思ったよりお店はこじんまり。小さなお店にも関わらず、来店客が次から次へと現れる。三連休ゆえか、三世代ファミリー多し。
(手前がBBQコーナー、奥がファームレストラン)
白老牛どーん!和牛バラ肉に甘ダレ。
(牛汁つきステーキ丼、ご飯、お米ももちろん道内産。穂別町のお米とか。)
正直言って、お肉大して好きじゃない。麺類>野菜>魚>肉くらい好きじゃない。ローストビーフに覆われた、肉バルのTKGは完食できず。お肉大して好きじゃないけど、ここのは美味しく頂いた。ウマウマ。写真では見えないけど、玉ねぎが入ってるとこもよし。胃もたれせずに食べられた。同行者が頼んだランプステーキも味見させてもらったけど、そっちも美味だった。素材がいいと、ただ焼くだけが一番美味しい。
肉に関心がないゆえスルーしたBBQコーナーでは、ハンバーガーもあったことを帰り際に発見。お値段高めだけど、そっちも食べてみたかった。テイクアウトしようかと思ったけど、待ち人が多くて断念。白老あるいは登別方面に来る楽しみが、ひとつ増えた。
エンゲル係数が著しく高くなったものの、ただ車走らして、どこにも入場料払ってないので良しとする。
札幌~登別~白老。地図で見ると結構離れていて距離があるけど、道路スッカスカだから。びっくりするくらいの距離を走っていても、時間は大してかからないのが北海道ドライブのいいところ。
去年は山に向かったのね、そういえば。
お休みなさーい。