札幌市の2015年の基準地価は上昇傾向にあり。商業地は軒並み昨年度よりプラスで上昇している。
・北3条西2-1-13
・大通西6-6-1
といった、札幌駅前や大通周辺の中心部における上昇率が顕著。都心回帰の傾向がくっきりはっきり。ソースは日経の2015年基準地価特集。
(日銀札幌支店と建設中の北菓楼ビルのすぐそば。ナニが出来るのかな~♪)
地面のお値段が上がると再開発意欲も旺盛になるのか、あちこちで地面掘り返して工事してる。地価が上昇傾向にあるとはいえ、都内に比べるとずいぶんお安いから、お値頃感もあり。あるいは手の届く値段の物件探したら手地方都市に行き当ったのか。キミ、本拠地関西やんとか、もう千葉埼玉茨城辺りの土地、手当しつくしちゃった?と思うような企業も進出してきてる。
デフレの終わり頃、2012年の秋頃のロイトン札幌はずいぶんお安かった。シングルだと平日6千円台の部屋もあったとか。今ではビジネスユースのお安いホテル、予約するのもひと苦労で、ホテルが取れずに来札を断念する人も。外国人観光客が増えた結果ですかね、これも。
ホテルが足りないという声に応えるように、新しいホテルも建設中。南2条西5丁目と、かなり街中。札幌駅周辺のオフィス街にも、すすきのへも至近距離。狸小路より一本北に平行した通り沿いに建設中。この立地なら、雪の日も安心。今まで知人には札幌駅前の三井ガーデンホテルを薦めてたけど、このロイヤルパークスER札幌にも期待。来年28年の夏頃にオープンか。
(南2条西5丁目付近。シアターキノもすぐ近く。)
こちらは南1条西7丁目に建設中のタワーマンション、ファインシティ札幌ザ・タワー大通公園のモデルルーム。モデルルームも高級感あるね。モデルルーム所在地は南2条西6丁目と、物件所在地からワンブロックほどしか離れていないすぐ近所。一本南に下がったら、こんな感じ。
元は古いオフィスビルだったのか、それともなのか。しょっちゅう前を通ってるはずなのに、何があったか思い出せず。こちらは賃貸マンション建設中とのこと。
デフレの終わり、2012年頃に、札幌駅前や大通周辺の古くからあるようなビルが、軒並み所有者変わってた。バルクで買ってる感じだった。耐震改修促進法の効果ばっちり。法律、ルールで縛ると変化のスピードもアップする。
こちらは床屋さん。色使いといい、壁面のデザインといいい、見ればみるほどカワイイ。
中心部回帰で大通公園近辺はマンション建築ラッシュ。大通西10丁目にはライオンズ大通公園ステーションレジデンスが建設中。
カレーのいい匂いがすると思ったら、建設中のマンション前には新しいカフェが。
値段見てビックリ。サンドイッチ50円ってどういうことなの。。工事現場で働くゲンバ男子にウケそう。
ライオンズに負けじと、ブランズも参戦してる。場所は、石山通沿い。
ロイトン札幌と通りを挟んだ向かい側。ブランズタワーアイム札幌大通公園と、「アイム」の名前が入ってるので、じょうてつとのジョイントベンチャーか。
モデルルームは、北大植物園の南側。モデルルールのお隣にある、雁行式(だよね?)のマンションは、札幌ビンテージマンションと名付けたい。ほれぼれするほどステキなデザインなのよ。
昔はベーカリー銀座屋というパン屋さん、今カバン屋さんのお隣にも、クレアホームズ札幌医大前プレステージが建設中。
その名の通り、札幌医大が目の前。故渡辺淳一が卒業、勤務していた大学。初期の頃は、わりと真面目な医療ドラマを書いていたのに。。
西18丁目~円山公園にかけては、他にも新築マンションが建設中。消費税増税前の、建築ラッシュっすね。
札幌駅前から大通にかけては、赤レンガテラスができたりル・トロワがオープンしたりと、商業地のカオも続々新しくなってる。
商業地は新しくリッチになっても、住民が古いままだと消費も盛り上がらない。
札幌、雪さえなければたいへん住みやすいところ。東京あたりに比べれば、人の流れもスローモーで、そもそも人も多くないから歩きやすい。一人当たりの生産性が高い、忙しいビジネスマンに最適化された街より、お年寄りはずっと住みやすい。地下街が発達してるから、中心部に限っては冬季も運動、歩く場所にこと欠かない。ほどよく人の目があるので、ひったくりの心配も少ない。
雪のツラさ、大変さをヘッジできるのは中心部のみで、中心部にリッチなお年寄りが住みやすい住宅ができれば、リッチな商業地も盛り上がる。
商業地と住宅地が同時にアップデートされていけば、都市の貧困は起こらない。所得階層に合わせて、超お金持ちが住むエリアは超リッチな商業地とともに。そうでない人が住むエリアはそうでない商業地とともに。それぞれ同時にアップデートしていけば、その生活圏の範囲内で、どの階層もそれなりに満足して暮らせそう。
というわけで、「商店街はいま必要派」。
商店街はいま必要なのか 「日本型流通」の近現代史 (講談社現代新書)
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大規模チェーン店は、本部や本社が生活とは離れた場にあり、採算がとれなくなったら簡単に撤退する。
ところが商店街になると、店主の生活圏も商店街の近くか、場合によってはお店の二階だったりして、生活と密着してる。
地価も上昇傾向にあるから、今狸小路で新規にオープンするお店はどこもそれなりの企業が出店してる。大阪王将が肉バル出したりね。中川ライター店跡地はドラッグストアになってる。よほどの大金持ちじゃない限り、狸小路に個人が新規出店するのはきっと無理。
じゃあお店を出したい個人はどこに行くのか?
地面の値段の高い場所からちょっと離れた、でも人の流れはその気になったらある、もっと地面のお値段の安い商店街に移ってる。
東屯田通り商店街の「えびそば一幻」、西屯田通り商店街の「しげぱん」。大人気店が呼び水となって、その周辺にも気がつけば新しいお店、カフェやスープカレーのお店が増えてた。今はまだ通り全体が賑わってるとはいいがたいけど、買い物のために遠くに行くバカらしさに気付いたら、きっと買物やちょっとした用事は近場で済ませるようになる。
(この喫茶店は古くからあるけど、気が付けば周辺には新しいお店が。。)
車持ってない、持たない人も増えてるから。近頃コンビニの商品もリッチになって、ヘタしたら個人店の方が安かったりするのよね。
人口が減るから、動ける人はみんな、少しでも賑わいのある場所に集まってこようとする。取り残されてもご心配なく。うん十年したら、お手頃価格になった“当時の最先端マンション”が、中心部に余るようになるから。その頃には、リノベーション技術も進化してるはず。ついでにライオンが目印のマンションデベロッパーは「一棟リノベ」、古いマンションを一棟まるごとリノベ事業に乗り出してる。
今無理して中心部に住まなくても無問題。ちょっと離れたところからスタートして、双六みたいに、子供の進学・独立に合わせてちょっとづつ中心部に住み替えていく方法もあり。もしも今自分が資産もない子持ちだったら、絶対に無理しない。無理せずに、無理しなくてもいい時期が来るのを待つな。
そんなどーでもいいこと考えながら、お散歩してます。
お休みなさーい。