気が付けば８月も最終日。早いっすね。お盆を過ぎた後からすでに夏じゃなかったので、特に夏去りぬ。。という気持ちにもならず。涼しくて過ごしやすい、今ぐらいの気候がちょうどいい。
過ごしやすくなったので、散歩という名の探検もはかどる。まだ見ぬステキな何かとの遭遇を求めて、テクテクあちこち歩き回ってる。そんな探検のさなかに見つけたのが、こちらのお店。うどん『おか田』。
最初は製麺屋さんかと思ったら、中でも食べられるよう。
この網戸の向こうがうどん屋さん。正直敷居が高い。食べてみたい、でも入りにくい。迷う背中を押した のは、この「食べログ」ステッカー。
あ、以前にもこの店の扉をくぐった勇者がいたのか。先達の勇気のおかげで、ぐっと入りやすくなった。
中に入るとお店の人、想像以上にフレンドリー。
作法がわからずまごついていると、そういう客が珍しくないのか、「お盆取って、好きなオカズ取って、うどんは温かいのと冷たいのとどっちにします？」と丁寧に聞いてくれる。丸亀製麺と同じスタイル。暗黙知を共有してなくても、温かく迎えてくれるお店で良かった。
揚げたての天ぷらから、舞茸と卵をチョイス。自宅で揚げ物したら蟄居三年と、実家の母親に言い渡されてることにして、親の仇のように嫌ってる揚げ物。家では作らないけど、人が揚げたものは好き。
お会計して、薬味と出汁を好きに盛りつけたら、テラス席へGO。
うどん屋さんなのになぜか中庭があり、しかも今の季節は花がいっぱい咲いてた。
なんだろう、このミスマッチさ。ステキ過ぎるし面白すぎる。ビルの谷間にある都会（つっても地方都市だけど）の秘境感がたまらない。
ビルの壁を伝う蔦、咲き乱れる花。食べてるのはぶっかけうどん。香川の人だったら一家言ありそうなうどんも、関西人なので多少コシが欠けていても無問題。日常食だから、素朴にツルツルっと啜るところがいいのよ。天ぷらも美味しゅうございます。素朴で美味しい。
にしても、周囲は花と緑がいっぱいで、しかもビルの壁が迫ってくる。すごーく不思議な場所。
このうどん屋さん、朝は7時から営業していてモーニングうどんもアリ。14時までと閉まるのは早い。それもこれも、大きな病院が集中したエリアで不規則勤務の人が一定数居るせいか。持ち帰りもやってるそう。いいこと聞いちゃった。
このうどん屋さんのある西１８丁目あるいは市電なら西１５丁目界隈は、古くから街だった名残りのあるエリア。マンションも次々と建設中で、ジェントリフィケーションも進む、古いと新しいが同居するエリア。
建設中の新築マンションのすぐそば。仲通りに一歩入ると年季の入った食堂が現役で営業していて、お客さんもちゃんと入ってる。
こちらはお豆腐屋さん。
昭和30年代からお店を やってられるそう。豆腐作るスペースが想像以上に立派でびっくりした。お会計にはそろばんが活躍。
大豆の香りも濃厚な、寄せ豆腐。ちゃんとした豆腐の味がして、満足。
商店街は見当たらないんだけど、探せば個人商店が生き残っていて、探検のしがいがあるエリア。面白かった。
お休みなさーい。
