クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

『アカマイ 知られざるインターネットの巨人』読んだ

読みかけのまま何度も途中で挫折していた、『アカマイ 知られざるインターネットの巨人』をようやく読み終わった。
 

 アカマイという、知られざるインターネットの巨人企業を解説したこの本。一般的なインターネットユーザー向けとはいえ、門外漢の文系出身者にはややハードルが高かった。

 
 
とはいえ、専門用語や技術的解説はとてもわかりやすく、少しでも業務でかじってるような人が読めばもっと面白く読めたはず。
 
 
イ ンターネット企業と言われた時、思い浮かぶのはECサイトや検索サーチ、あるいはブログサービスなど、「最終プロダクト」がわかりやすく目につく企業がとっさに浮かんでくる。一般企業に例えると、繁華街や一等地にオフィスや店舗を構えてる。広告などでの露出も高く、一般人への知名度も高い、そんな会社。
 
 
自動車メーカーだと、最終プロダクトである「車」を頂点として、その傘下にはいくつもの部品メーカーが連なっている。インターネット企業もその構図は同じで、アカマイはユーザーには見えないところでインターネットの物流・配信を司っている世界最大手。
 
 
ユーザーは、最終プロダクトであるサイトしか認識していないけど、サイトと提携したアカマイが遅滞なく配信してくれるおかげで、ストレスなくサイトを見ることができる。
 
 
漏れなく、遅滞なく、リーズナブルに。そんな配信体制を他社に先駆けて作り上げた甲斐があって、世界のトラフィックの最大30%を司るまでになっている。
 
 
その具体的な配信の仕組みや、配信によってお金が落ちる仕組みについても詳述されているけど、正直その辺りはよくわかりませんww
 
 
問題意識も湧いてこないほどの門外漢なので、するするっと読んで、臆面通りに受け取った。なるほどそうなのか、と。
 
 
ヤマトや佐川のような宅配便サービスの変化は、そのサービスに依存する他の企業にも波及する。世界最大手のCDN(コンテンツデリバリー)企業が次にどんなサービスを提供するかによって、インターネットの世界も変わる。そこだけはよくわかった。
 
影の黒子のままでいるのか、表舞台でその名を聞く日がくるのか。変化の激しいインターネット業界で、配信を司るのは案外美味しいポジションなのかも。