今シーズン一番の暑さは、もう二度とやってこないかもしれない。
密かにそう心配するほど、猛暑は一瞬だった。今週は曇りもしくは雨がちなので、最近は蒸し蒸ししてる。形容詞を重ね使いするのは、出身地の方言の名残りです。
日曜の夜は、『YOSAKOIソーラン祭り』大賞を決める、ファイナルコンテストをテレビ観戦してた。ニコ動でもやってたと初めて知った。抜かりないな、YOSAKOI。
紅白で言えば大トリをつとめる北島三郎みたいなチーム、「夢想漣(ゆめそうらん)えさし」が大賞に輝いてた。
引っ越してきた当初は、よさこいには何の興味もなかった。でも演武を実際に生で見ると、結構いいなと思い始め、文化祭や体育祭の来賓に招かれたような気持で観戦してた。
(祭りの跡)
体育祭でおなじみのマスゲームっぽい動きなので、知識が無くてもついていける、わかりやすさがよさこいのいいところ。ファイナルコンテストに残るような強豪チームくらいになると、名前くらいは聞いたことあるようなチームばかり。
どのチームも「よさこい色」強いから見分けるの難しいんだけど、ちょっとづつ違うんだよね。チームが若くなるにつれて、衣装やチームの醸し出す雰囲気が、
・「鳴子」を持って踊ること
・演武に使う曲に、「ソーラン節」のフレーズを入れること
き まりと言えばその二つしかなくて、公式HPでも”多様性”奨励してるんだけど、歴史を重ねたせいか、素人目には多様性がわかりにくいんだよね。二つしかない 縛りがかえって不自由を呼ぶのか、どのチームの衣装や踊りも「よさこい」らしさが通底してる。端的に言ってヤンキーっぽい。
私が好きなのは、「平岸天神」という最多受賞歴を誇る強豪チームで、道内外のイベントにも多数出演してる。よさこいらしいヤンキーっぽさを十分に残しつつも、場数踏んでるせいか舞台芸術として見栄えがする。
貫禄じゅうぶんな歌い手さんがチームに居るんだけど、その歌い手さん見てると、アメリカのカントリー、あるいはファドやシャンソンなんか歌ってるローカルスターな人達も、きっとこんな風なんだろうと思える。
これ、地元スキーで地元に残る層が、以前と変わってきてるんじゃないのと思った。
ざっくり言って、地元に残って地元愛を臆面もなく口に出す子達が、かなり育ちよく、お行儀良くなってきたんじゃないかと。お行儀、あるいは素行良さげな子達が踊るから、テイストも従来とは違ってみえたのかも。
準大賞チームは褌姿を臆面もなく披露してた、北大の学生チームだった。「あの人たちとは一緒にやっていけない。。」あるいは女子大生とコラボしたい層が、ニューウェーブチームを構成してるようにも見えたんだよね。
マスゲームっぽい舞台芸術、かなり日本的な踊りだから、外国人観光客ウケする。でもヤンキー色が薄れてもっとHIPHOP寄りになって、どこの国の人が踊ってもおかしくないようになった時、よさこいも今とはずいぶん変わりそう。
寒くなかったら、来年は有料観覧席で見ようかな。
お休みなさーい。