クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

蔦屋函館書店に行ってきた

函館旅行記の続きです。これで最後。
 

初めての函館行き。やってみたいと思ってたのは、①ラッキーピエロでハンバーガーを食べることと、②蔦屋函館書店に行くことだったんだよね。
 
 
蔦屋函館書店は、車でしか行けない、最寄駅から徒歩30分の国道沿いにある。今回車で行くことにしたのも、蔦屋に行きたかったから。車があったおかげで、ベタな観光地を回るだけでなく遠出することも出来たから、やっぱり車で行って正解だった。

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(写真編集機能にノワールとあったので使ってみた。逆光じゃないよ。)

 

蔦屋函館書店に行く前にお昼にしようと、「函館 ラーメン」でググって最も蔦屋に近そうなラーメン屋さんに向かったら、行列が出来てた。駐車場に車も入れら れない位の盛況ぶりで、ナンバープレート見たら、やっぱり観光客が多かった。なんというか「ググる」ことの功罪を目の当たりにした感じ。
 
 
ラーメンの代わりに、同じく蔦屋函館書店に近いラッキーピエロ昭和店でハンバーガー食べてから蔦屋に向かった。650台収容可能な駐車場だけあって、駐車場は広い。3700台収容可能な駐車場を見慣れてたので、びっくりはしないけど。
 
 
蔦屋の店内は、広いというより、おしゃれという感想が先にくる。空間の使い方、ディスプレイの仕方が、書店というよりおしゃれショッピングモールみたい。お店の人に確認したら、写真はNGだったので、店内の写真はなしです。
 
 
入ってすぐにスタバがあって、スタバの周辺だけでなく、店内はどこも座るスペースがいっぱいある。お子様を遊ばせるキッズスペースもちゃんとあった。

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 もう商業施設を作るだけで、地域がいきいきとする時代ではありません。買物だけならネットでもいい。求められているのは、ゆっくり過ごせる空間でした。

 というお店のコンセプト通り、朝から晩までここで過ごせそうな感じだった。

 
コンビニがある本屋さんってかなりすごい。
 
こんなに自習スペースの多い本屋さん、見たことない。しかも机やデスク、椅子がいいもの使ってるんだよね。店内では「旭川家具」の展示コーナーもあったけど、もしかして旭川家具あるいはカンディハウス製なのかしら? と思ったら、やっぱりそうだった。
 
 
そうとは知らずに”いいもの”に触れ続けていたら、あんまり”いいもの”じゃない物に触れた時には違和感感じるようになるはずなんだよね。”いいもの”の良さを知ってもらう息長ーい試みかも。

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書籍だけでなくグッズも充実してて、レシピ本のコーナーの隣には、かわいいキッチングッズが販売されてたりする。
 
 
いいねと思っても、タイムラグがあるといいねと思った気持ちもしぼんで正気に返るんだよね。いいね、すてきねと思ったら、すぐにお試しできる。そういう空間がないと、なかなか買うにはつながらない。
 
 
可処分所得の問題じゃなくて、いつでもあると思うから、買うのは後でいいし、後になって無くなってたら、無くなってもしょうがないと思える。そのくらい、モノに対して欲望薄くなっちゃったから。
 
 
店内には書籍だけじゃなく、蔦屋だけあって、DVDレンタルコーナーやコミック・ゲームコーナーもある。本が読める自習スペースがあるだけでなく、座ってゲームができる場所もちゃんとあった。
 
 
このお店は2階建てで、専門分野の小部屋に籠ることもできれば、店内回遊することで、自分が興味のないジャンルでも何となく目にとまるようになってる。
 
 
スタバに飲みもの買いに行く時や、店内にあるレストランで何か食べようと思った時。通り過がりに目にした自分には興味の薄いものでも、世の中にあると知ってるのと、そもそも存在も知らないとのとでは、大きな違いがあると思うんだよね。

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 (見慣れたTUTAYAの袋とは違うんだよね。)
 
街、それも都会であればあるほど、ただ歩いてるだけでもたくさんの情報受け取ってる。道行く人のファッション、話してる内容、ショップ、流れる音楽。ただそこに居るだけで、目は肥えるんだよね。
 
 
規模は小さいけど”街っぽい”空間を、ここに持ってきたのかなと思った。小さなジャンルに特化せず、広く浅く、いろんなジャンルに触れられる、より現実の街っぽい空間を。
 
 
書籍もたくさんあったけど、専門性にはもひとつ欠けるかも。雑誌コーナーを除けば、普通の書店でよく見掛ける、平台も少なかった。本棚、書架が立ち並んでると、より図書館っぽい。ベストセラーよりも、ロングセラーを探すのに向いてそう。
 
というわけで、ここで『そこのみにて光輝く』買ってきた。旅の記念に。
そこのみにて光輝く (河出文庫)

そこのみにて光輝く (河出文庫)

 

 

お休みなさーい。