クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

誰が言ったか日本一

晴れたり曇ったりの一日。
風はまだまだ冷たい。外出する時は今でも手袋が欠かせないんだよね。
 
 
よそではすでに散り始めてるのに、こっちの桜は、蕾もまだ固いまま。
そろそろ夏だ、暑いぞとよそが騒いでる時に、ようやく花見だと浮かれてるはず。
だいたい周回遅れなのよね。
 
 
周回遅れを見越してか、実家から春の味覚のおすそ分けが届いた。

f:id:waltham70:20140412223447j:plain

竹の子。ちゃんと茹でてあるのがうれしい。
竹の子が茹でられるような大きなお鍋、うちにはないからね。
 
 
宅配便が届くと、割れ物包んだり隙間つめたりするのに使われた、実家でとってる朝日新聞と、久しぶりにご対面することになる。字がずいぶん大きくなっていて、一瞬別の新聞かと思ってしまう。
 
 
一面が手許にないので確かめようもないんだけど、大体一面、題字の下くらいだったかな、その辺りに”日本一のタケノコ料理『錦水亭』”の文字が入ってたはずなんだよね。
 
 
長岡にある、竹の子料理が有名な料理屋さん。長岡近辺が竹の子の産地であるのは確かなんだけど、よく考えたら最初に「日本一」と言い出したの、一体誰なんだろう???
 
 
サイトを見ても、「誰が」日本一のお墨付き与えたとは書いてないんだよね。
竹の子のために、手間ひま思いっきりかけてるんだから、そりゃ日本一を名乗ってもいいんだけどさ。
 
 
今でこそ竹の子料理を食べさせるお店、近隣にもたくさんできたけど、竹の子メインで会席料理を出すお店といえば、昔は『錦水亭』くらいしかなかったからね。日本で”初めての”、ファーストの”一”。その意味も込めての”日本一”だったら、まぁ納得できるかなと。
 
 
そんなことを、ようやく今になって疑問に思い始めるんだから、のんびりあるいはうっかりもいいところなんだけどさ。
 
 
毎日毎日特に意識もせずに目に飛び込んでくる、シンプルな主張って、いつの間にか刷りこまれるちゃうんだよね。
 
 
竹の子は、母親のおススメレシピ、「焼き竹の子のチーズ載せ」と、「竹の子の混ぜご飯」にしてみた。オリーブオイルでソテーして、焼き色をつけた後にとろけ るチーズを載せ、最後にハーブ入りの塩コショウ振っただけのもの。焼き色つくまでただシンプルに焼いただけなのも美味しいけど、チーズをのっけても美味し かった。

f:id:waltham70:20140412104253j:plain

(奥のポテトみたいなものが、竹の子ソテー)
母親のことだから、きっとローカルテレビか何かで仕入れたレシピなんだろうけど。
 
 
メインは、炊き込みご飯よりも難易度低い、「竹の子の混ぜご飯」で。賽の目に切った竹の子と豚ひき肉としょうがの千切り少々を、甘辛く煮詰めたものをごはんにかける、または混ぜれば出来上がり。仕上げに青ネギと粉山椒を振りかけて。
 
 
和風の食べ方に飽きたり、手間かけたくない時は、そんな竹の子料理にしてみる。
母親に頼んでおいた、『西山しぐれ』は入ってなかった。。近頃は手に入らないらしい。あれでお茶漬けするの好きだったんだけどな、残念。乙訓産の竹の子が食べたいわけじゃなくて、あの味付けが好きだったんだけどな。
 

 

お休みなさーい。