クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

素晴らしき勘違い

1週間ほどほぼ無人だった建物の中にいると、しみじみと寒かった。建物全体が冷えたままで、まだ暖まってないんだよね。廊下なんか特に冷え冷えとしていて、足元から冷気が立ち昇ってくるようだった。
 
 
冷 えたせいかお腹の調子いまいちで、おやつ代わりに梅干し食べてる。はちみつ梅干し。おやつがわりにパクパク食べられるくらい甘いんだよね、最近の梅干しっ てば。種まで取ってあるから、気軽に食べられて便利です。番茶をずずっと啜れば万能薬代わりにもなって。プラシーボ、プラシーボ。気の持ちようって大事 ねー。
 
 
初詣に行ったお宮さんでちっちゃい縁起熊手なんて買ってみたけど、熊手なんて買ったの初めてだから、上置きにすべきか下置きにすべきか。正しい飾り方の作法もわからず適当に飾ってる。作法に叶ってないとご利益薄いとかありそうよね。神様ってお作法に厳しいから。
 
 
お 正月に見た番組で、最後の檜扇または檜扇熊手の作り手に、外国人がインタビューしてた。「これを作れるのはもう彼女しかいないんです」みたいな説明を受 け、インタビュアーの女性が「Amaging!」と言った後、「そんな、名人だなんて。。」と頬を染めていたおばちゃんがとってもラブリーだった。脳内BGMはオザケンのラブリー一択で決まりでしょ。そう思えるほど微笑ましかったシーン。
 
言 葉は全然通じてないんだけど、非言語的コミュニケーション、声の調子や態度から、きっと好ましいこと言ってるに違いない→片言の日本語で誉めてくれたのか も→やだ恥ずかしい。と、なったかもしれない一連の流れが大変に微笑ましくピースフルで、年明けからいいもん見たわー。
 
 
ついでに浅草の酉の市における、縁起熊手の買い方にも詳しくなれた。
 
 
フ リーマーケットみたいに値切れるんだよね、熊手。「もっとまけて!」「いやまけらんねー」。売り手と買い手がそんなやり取りを繰り返し、例えば1万5千円 の熊手を1万円くらいでゲットすることに成功、めでたく商談が成立するわけですよ。そしたら買い手の人、値引きしてもらった5千円分を祝儀として売り手の お店に渡し、盛大に手締めで盛り上がって終わる。そんなお作法が現代日本に今も存在するんだってー。
 
 
が んばって値切って、値切った分を祝儀としてお店に渡す。やってることはわかるんだけど、なんでそんなことするのか全然わからないメカニズム。葛飾区柴又生 まれの人なら、それが「粋」ってもんよ!と、鼻息も荒く解説してくれるのでしょうか。そんなメカニズムを空気のように体得しているのでしょうか。うーん不 思議。念のため、祝儀は渡さないこともあるそうです。手締めも無さそうだけど。
 
 
売り手も買い手も大きく損も得もしない、ただコミュニケーションを楽しむだけの商行為。そうした商行為が社会におよぼす効用とか、エライ人がどういう説明つけるのか聞いてみたいなーって思った。
 
 
お休みなさーい。