クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

儀装4号

相変わらず寒ー。でも、クリスマスディスプレイは日々華やかになってきてるし、目に楽しいものは世の中には溢れているので、まぁいっかって感じ。

 

帰り道、街のイルミネーションがすごくきれいになってた。多分今日から本格的に、ホリデーシーズンが始まったはず。結構な数の仕事帰りの人達が、携帯向けて、一生懸命イルミネーション撮ろうとしてて微笑ましかった。夜景をきれいに撮るテクニック持ってないから撮らなかっただけで、私も「きれいなものを記憶に残したい」派だから。

 

先日も、みんな一斉に空見上げて一体何してるんだろうって思ったら、名残りの紅葉をカメラに収めてる人達だった。久しぶりの青空で、雨や風にもさらわれず、多分今年はもう見納めになるよねっていう、青空とのコントラストが鮮やかな、赤や黄色の葉っぱを一生懸命撮ってた。

 

きれいに撮るの難しいんだよね。実物の方が絶対きれいだから。でも、がんばって記録に、記憶に残そうとしてるの。明日に持って行くのは、きれいね、いいねと思ったものの方がいいから。ほっとけば、どんどん嫌なものでいっぱいになるんだから、意識してきれいね、いいねと思うものさがしてるんだよね。

 

つい先日ケネディ家のお姫様が、馬車に乗ってにこやかに、下々の皆様に手を振ってた。宮内庁がやるコスプレだから、モノが違った。ピカピカの馬車が大正2年製で、スリ傷一つ付いただけでも誰かの首が飛びそうなシロモノだった。その名も儀装4号。名前もすごいね。骨董品だけど、昨年だけで40回も走ってたらしい、知らんかったわー。

 

御者っていう単語は知ってても、平成の時代に本物の御者にお目にかかるとは思わなかった。馬車の後ろに乗る人のことを、車従って言うとも知らなかったわー。普段はスーツ姿でお勤めしてるんだろうか。やっぱり馬車のお手入れも、大事なお仕事のひとつなんだろうか。

 

平成の世におとぎ話をリアルに再現する、裏方さんの苦労も相当なものがありそう。たまのコスプレは、案外いい気分転換になってたりして。

 

歴史好きな人には常識だったのかも知れないけど、色々と常識知らないから、とってもお勉強になった。へーボタンがあったら連打する勢いで、「おぉっ!それは知らんかった!」って、めちゃ物知りになった気分だった。

 

へーそうだったのかーや、なるほどーって感心して、想像上のへーボタンを連打しそうなことがあると、それも「よかった出来事」にカウントしてる。冬眠に備えたクマや、頬袋にいっぱい餌貯め込んだリス並に。最近だと魔法瓶の記事ね。想像上のへーボタンがいっぱい連打された。

 

笑顔で下々の皆様に手を振っていた、ケネディ家のお姫様見てると、ニュース映像でよく見るあの人なのね、へーっていうよりも、ただもう自然に頭が下がる感じ。

 

持ち上げられる代わりに、嫌な事もいっぱい耳に入ってくる。ごく幼少の時からそんな状態が続いたのに、ひねこびずに今もにこやか。誰にでも出来ることじゃないから、実物見たくて沿道にたくさんの見物人来てたんだろうな。もちろん、もの珍しいからっていうのも多分にあるんだろうけど。

 

嫌なことがあっても前を向いてにこやかに。本物のお姫様はやっぱ違うわ。素敵ー。

 

お休みなさーい。