クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

スースーする

食欲の秋らしく、古民家を改装したレストランへ美味しい物食べに行った。

古民家だから、

・天井低い

・鴨居低い

・腰高窓も、膝高窓って言った方がいい位置から始まってる

そんな、昔の人って小さかったのね~を実感する、おまけにどこかから吹き込む隙間風のせいでスースーする素敵空間で、美味しい食事を頂いてきた。

 

そういや日本家屋って、スースーするもんだった。今は無き母方の実家も、寝る時は布団や毛布を何枚も重ねて、押し潰されそうになりながら寝てたのよねー。暖房なんかなかったし。田舎の家で来客も収納も多かったから、何組も布団用意されてた。綿の布団だから、ずっしりと重くて、羽毛布団の軽い・暖かいってほんと素晴らしい進化だなって思う。ついでに、夜中つけっぱでも安心で暖かいオイルヒーターやエアコンも、なんて素晴らしい文明の利器なんでしょう。

 

古い建物の意匠や建具、見るのは好きだけど、そこに「快適」さ加わってないと住むのは無理だわ。そんな身も蓋もないこと考えながら、ビーツ(赤かぶ)のアイス食べてた。野菜美味しかった~。自分ではとても作れない、アイスピック(ゼリー寄せ)やリエットも美味しかったけど。

 

自分ではとても真似できないなーって思うもの食べてきたから、お金払う甲斐もあった。

 

以前イタリアンレストランで「水菜のペペロンチーノ」食べたことあって、どんな料理が出てくるのかなーって楽しみにしてたら、ペペロンに最後水菜どばっと振りかけて、「サラダ感覚で混ぜてお召し上がりください」って料理だった。

 

野菜不足の人間には嬉しいメニューだけど、次からは家で作ろうって思っちゃった。そのお店のメニューは、大体字面見れば「こんな感じなんだろうな」ってわかっちゃうのばっかりで、かつ原価考えたら???ってなるお値段だったから、しばらくしたら淘汰されてた。

 

外食に関しては、本当に選択肢広がっちゃったから、その中で経営を安定させるのは相当に大変なんだろうなーって感じてる。今日行ったお店も、早々とお正月のおせちのパンフ作ってて、良かったら是非って渡された。素敵食材たくさん使った、豪華おせちにシャンパンのハーフボトル付きで25000円也だった。高過ぎても売れないから、その値段内におさめるよう、かなりがんばった値段だと思った。

 

一番いい物寄越せこの野郎っていう欲求は、もう全然なくなっちゃった。一番じゃなくても値段相応に満足できれば、それでもう充分なんだけど、多分そういうの見つけるのも相当難しい。

 

今日読んだ短編は、橋本治の「初夏の色」から、「助けて」「渦巻」「枝豆」。

初夏の色  橋 (文春文庫)

ぱらぱらっと頁めくって、できるだけ辛気臭くなくって、言葉遊び・会話の妙を楽しめるようなお話しつまみ食いしてた。ついでに長編の「橋」も買ってきてるので、併読中。「橋」はダメージ蒙りそうなお話しなので、できるだけのめり込まずに読みたいから、そんなことしてる。