クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

ハッシュドビーフ

「あらこんな所に牛肉が~玉ねぎ玉ねぎあったわね~」って脳天気に歌いながら、ハッシュドビーフ作り始めるCMが昔あったんだよね。

 

今でもメロディー口ずさめるくらいだから、相当にキャッチーで、耳に残りやすいメロディーだった。口ずさめば愉快になれるメロディーのストックも、着々と蓄えているので、突然「マホマホタマクロー」とか歌いだしたりしてる。もちろん家の中限定だけど。

 

私が覚えてるのは、冷蔵庫覗き込むバージョンの方で、昔のCM探してたらスーパーで買い物バージョンも見つけたけど、そっちは記憶に残ってない。

 

じゃがいもゴロゴロの日本風カレーが昔から苦手で(トマトベースだったり、エスニックなカレーは好物)、その代わり我が家ではハッシュドビーフがよく登場してた。専用のルーはハウスが出すまで無かったんじゃないかな???母親はハインツのデミグラスソース缶で作ってたし。

 

そのCMが放送されてた当時、「冷蔵庫(もしかして冷凍庫含む)に牛肉なんて、そうそう転がってるもんじゃない」から非現実的だ、贅沢だって批判があったって、何かで読んだような気がする。記憶ベースなんで頼りないんだけど。

 

91年頃のCMだから、平成になってバブル崩壊してすぐ後くらいに放送してたのかな。首都圏住みだとドラスティックな変化を感じたかもしれないけど、関西にいたせいか、学生だったからか、景気後退を実感するまでタイムラグあった。うちは牛肉なんて滅多にありつけないんだよって、恨み節だったのかなー。今から思うと。

 

冷蔵庫に牛肉転がってるくらいの事で目くじらたてなくてもいーじゃないって、今も昔も思う。冷蔵庫に牛肉常備されてることが、どれくらい普通の事かなんて全然わかんない。わかんないけど、①転がってるかどうかで普通・普通じゃないってジャッジする。②普通、言い換えれば一般的とは認められてない事柄を一般化して、大々的に宣伝することへの疑義。①と②さえ持ち出せば、新しいことなら何でも難癖つけられそうねーって思う。

 

ハッシュドビーフという、日本の家庭でポピュラーとはとても言えない、新しいメニューにシェアを奪われてしまう。そんなカレールー業界の陰謀だったんだよ、あの騒動は。という風に捉えて深く考えないようにして、牛肉はその辺に転がってないけど玉ねぎなら転がってるので、「ハッシュドビーフ~ハッシュドビーフ~こんなに美味しくできました~」って歌いながら、たらこスパ作ったりしてる。

 

ほんとはマンガみたいなお気楽に読めるものでも読みたいとこだけど、1,2巻で終わって感動できるような作品思いつかないので、マンガみたいにさくさく読める小説「キョウカンカク 美しき夜に」読んでる。メフィスト賞受賞者なんだね。

キョウカンカク 美しき夜に (講談社文庫)

犯人だったり、動機だったり、殺害方法だったり、探偵役のキャラだったり。ぶっ飛んだところが何かと面白かった、新本格がキラキラしてた頃を思い出しながら読んでる。