クリスマスというホリデーシーズンに、海外、特に欧米からニュースらしいニュースが流れてくるわけもなし。彼らにとってはお正月みたいなもの。
こんな日に仕事するのは、ワーカホリックかそれとも違う宗教の人。祝日が異なる人たちと一緒に働くと、いちばんのメリットは休日が取りやすくなるってことさ。
クリスマスといえば、一年の中でも屈指のハレの日。何作りますかねぇと悩みつつ買い物に出かけると、出会ってしまった「鶏丸ごと」。あぁこれを料理したい。というわけで、今年のメイン料理は鶏に決定。いかにもクリスマスらしい。
外国産かと思ったら、北海道産だった。“鶏の半身揚げ“にザンギに、いつもは細切れで出会う鶏肉、どーんと一羽丸ごとだと迫力あり。内臓は、思った以上にきれいに取り払われ、中身はすっかり空洞。
鶏はまず水洗いし、キッチンペーパーで水気をふき取る。そこに、スタッフィングを詰めていく。雑に市販のレバー・パテとマッシュルーム、そして玉ねぎをみじん切りにして、鶏に詰める。想像以上に空洞だったので、ちょっと多目かと思う量でちょうどよかった。
油を鶏全体に回しかけてから、これもやっぱり市販のシーズニングを全体にまぶして、電気圧力鍋へGO。隙間から白ワインを適当に流し入れてスイッチオン。あとは、出来上がりを待つだけ。
鶏といえば丸焼きだけど、どう考えてもパサパサになりそう&しっとり焼き上げるのは至難の技っぽかったので、電気圧力鍋で蒸し鶏風にする道を選んだ。二度加圧し、すっかり火が通ったら完成。
あとはさつまいものポタージュと、なんちゃってアッシュパルマンティエ風を添える。なんちゃってなのは、マッシュポテトとひき肉(今回はコーンビーフで代用)のフィリングを入れる順番を間違えたから。ほんとは、マッシュポテトが下。
ついでに、どこかのレシピサイトで見つけた、トルティーヤ生地にゴルゴンゾーラ、はちみつにくるみをトッピングしてピザ風に。見た目はピザっぽくなったけど、味はやっぱりトルティーヤだね。。という出来上がりで、何事もやってみないと分かんないもの。わざわざやってみなくても、やらなくていいものもあり。
鶏の丸ごと蒸し。
完成した時点でやり切ったという達成感の方が強く、食べるのはついでみたいなもの。
どう考えても、食べきれるわけがない量。ふた切れ・三切れほどでもうお腹いっぱい。とはいえ濃厚なフィリングがアクセントになって、淡白な鶏の味を引き立ててくれたので、味にはそれなりに満足。
とはいえ、カニ食べてる時みたいに無口になれる。骨があるから、決して食べやすくはない。決して食べやすくはないから、一年に一度で十分さ。疲れる。
食べ切れなかった残りは、スープの具やリゾットその他にして消費する予定。食べ切れない量を作って、その後もチビチビと同じものを食べ続けるという発想も、お節っぽいからイベント向きレシピ。
クリスマス休戦という価値を共有できるかどうかは、話が通じる相手かどうかを見極める試金石にもなる。
正月あるいは旧正月に置き換えてもいいんだけどさ。相対する国がそれなりに大事にしてる行事ごとの日には、事を荒立てないという発想さえ通じないのなら、同調してもらうのもそりゃ難しくなるさ。
お休みなさーい。