クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

123歳まで生きられる

花粉の代わりに小雪が舞い、最高気温も最低気温もマイナスとなった真冬日。冬用コートを引っ張り出す。寒い。

 

123歳まで生きられる未来はお好きですか?私はイヤです。

 

一生をかけて追及したい何かがある人はともかく。長い長い老後を、どうやって過ごすんですかね。一生をかけて追及したい何かがあっても、先立つもの、お金がなければどうしようもない。123歳まで生きる未来について、何よりも知りたいのは老後破産しないマネープランと、長寿社会でもパンクしない社会保障制度についてさ。

 

新興国と、新興国のダブルスコアを生きる先進国と。社会の在り方があまりにも異なると、分断もさらに深まりそうなんて思ったところ、エチオピアでさえ平均寿命はすでに64歳(2015年)を超えていた。あらら。

 

40歳代後半あるいは50歳代前半かと、勝手にイメージしてた。報道で知るアフリカはネガティブニュースが多いから、今でも長生きが難しいエリアかと思っていたけれど、想像よりもずっと社会は安定していた。世界平均では67歳。

 

若年人口を、たっぷり含んでいるかどうかで国のカタチや活力も違ってくるけれど、社会が安定すれば寿命が延びるのは間違いなし。

 

先進国には都市の貧困や格差がつきものだけど、その層にも健康で文化的な生活が保障されたら、理論上は123歳まで生きるのも難しくないのかも。かもかも。

 

パラリンピック日本アイスホッケーチームの平均年齢は、42歳。ゴールキーパーは61歳。失った機能の代わりに強力なツールが手に入れば、いくつになってもアスリートとして活躍できる。

 

ついでにパワースーツがあれば、非力ではない、パワフルな老人にだって変身可能で、スリやひったくりにだって対抗できそうで、いくつになっても臆することなく外出だってできる。

 

本当は、非力な人だって堂々と外出できる方が望ましいんだけどさ。

 

現実にはおんな子供や老人とみれば、容赦なく暴力をふるったり、甘い言葉でだまくらかしたり。危険がいっぱい。ゲーテッドシティの中だったら、おんな子供や老人でも安心して暮らせる度合いは上昇するから、ゲーテッドシティの中と外という、ディストピアSFでありがちな設定にも現実味が出てくる。

 

123歳まで元気で暮らせる社会は、ゲーテッドシティの中でなら想像もしやすい。

 

中と外と。侵略あるいは襲撃しようとする外敵に備えるとなると、西域あるいは北方の異民族の襲撃に悩まされた漢民族みたいで、都市生活者を脅かすものはいつだって代わり映えしない。

 

123歳まで元気で暮らせる社会で、蛮族の襲来に備えて都市の守りを固める人材は、何も若者に限らない。失われた機能をパワーアップさせる、パワースーツ的なものさえあれば誰でも、老若男女がその任務につける。

 

当然これらもSFの世界ではすでに認知されているアイデアで、認知されてるアイデアを社会に実装するのに成功したもの一等賞で、神通力あるいは影響力という名の武器を得るコンペティションとか、なくてもいい。

 

ディストピアなアイデアと知りつつ、それを実装するとか。倒錯としか思えない。果てを可視化して、可視化された果てを避けようとする方が、知性のあり方としてはよりレベルが高く見えるやね。

 

お休みなさーい。