クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

ただの日記

カズオ・イシグロの『日の名残り』、小説も映画も大変好きな作品で、ノーベル文学賞受賞は素直に嬉しいヽ(^。^)ノ 翻訳の力もあるけれど、エレガントとか端正という形容が似合うので、俗世のことは一切忘れて、品がある世界に没頭したい時にとってもいい。

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夕暮れ時

インターネットは好きか嫌いかと言われれば、間違いなく好き。他に選択肢もなくはないのに、結構な時間をネットで過ごしてるくらいだから。

 

今では当たり前となったものに、わざわざ好きと言うのも変だけど、当たり前じゃなかった時代から使ってるから、やっぱりそこにはそれなりの感情がある。

 

で、ついにGoogleホームが日本上陸ですよ。買っちゃうよね、とりあえず。ネットの世界は玉石混淆だけど、Googleホームを通じて触れる情報は、よりオーソライズされたものなのか否か。まずは試してみたいよね。

 

ヤフーニュースに、スマートニュースにグノシーに。そこに今後は、Googleホームも加わるのか。公式あるいはパブリック的なプラットフォームの体裁が整えば整うほど、それ以外との差も開いてわざわざ断らなくても、ここはプライベートで私的な領域なんだと、“好きなこと”に没頭できる。喜ばしい。

 

Googleからは、40か国語に対応したリアルタイム翻訳機能付きのイヤホンも発売される(日本にいつ上陸するかは不明)とのことで、言葉の壁を越えても話したいことがある、意思疎通したい人にとっては朗報。

 

私はこう思うというプライベートオピニオンを強く持ってる人ほど、言葉の壁も越えやすいということで、自国語で存分に考えて言語化できる人ほど有利ってことさ。

 

ウィリアム・サローヤンという作家は、トルコ生まれのアルメニア人で、アメリカに移住した人。故郷喪失を作品にも反映した、越境文学とか何とか言われてたような気もするけど、定かじゃない。

 

ここではないどこかに、常に忘れ物をしてきたような感覚がつきまとうとでも言いましょうか。『日の名残り』にも、世の中が変わっていくことへの戸惑いが描かれていて、その戸惑いは時間も場所を越えても共有できる感覚だから、今でも印象に残っている。

 

名家の執事ともなれば、家政を取り仕切る人としてどっしりと構えてそうなところ、謹厳実直どっしりと構えてはいるものの、内心は時々途方に暮れてる様子が垣間見られて、イギリスの執事という遠い世界の人なのに、親近感さえ感じられた。

 

世界、あるいは世紀の変わり目には、誰だって不安を抱えて浮足立つもの。浮足立った人に注がれる眼差しもそんなに厳しくなくて、虚仮にするような意地の悪さとも無縁だった。もちろんこれは、個人の感想です。

 

日の名残り』で原題はThe Remains of the Day. どちらにしてもエレガントで美しい。

 

それとは全然関係ないんだけど。

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今日の方が丸いお月様

映画『キングスマン』のラストで、コリン・ファース演じるベテランスパイが、世界規模でのテロを計画したIT富豪ヴァレンタイン親派なメンバー達の頭を次々にぶっぱなしていくシーンがあって、なぜかそのシーンが脳内でエンドレスに流れて困るんだ。

 

お休みなさーい。