クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

タッパーおばさん

夕方というにはまだ早く、日も落ちない時間なのにサラリーマンらしきスーツ姿で賑わうお酒を出すお店。

 

出張族か、あるいは直行直帰でNRを決め込んだ外回りの営業マンさぼり中の姿かと思ったら、プレミアムフライデーだったね、今日は。年度末でも四半期ごとの〆でもなければ、みんなリラックスしたいやね。リラックスタイムに財布の紐は開くのさ。

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特に働いてる風でもないのに、家の中は散らかりまくり。何が入ってるのか段ボールの箱が山積みで、処分しきれない空き箱が家の外にも溢れてる。そんなお家があれば良からぬこと、例えばマルチに手を出してるかもねと、もうひと昔前に人に教えてもらった。

 

相互監視で牽制し合い、ご近所の視線も厳しいなかで飛び抜けて乱雑なお家に住むある奥さんが、ある時から頻繁にテレビに出るようになった。これもひと昔前のお話です。

 

理由があってのこと。テレビに出るその奥さんは“被害者”で、執拗に加害者を糾弾していた。不幸な出来事といえば不幸な出来事だけど、世の中にはままあること。なのにその人ばかり執拗にメディアに取り上げられるのは、一体どんなカラクリがあるんだと不思議だった。

 

今ならわかる。テレビに出てたその人はいわば“被害者代表”のようなもので、その人の背後にはその人を支援する組織、一緒になんだか胡散臭いことをやってる人たちが居たからだと。

 

興味のない人を無理やり勧誘して、物を買わせれば手数料が入る仕組みにどハマりしている人は、ハマってない・ハマりようもない人からすれば迷惑極まりない。時には蛇蝎のように嫌われるから、反動として嫌われない仲間内での結束が強くなる。

 

あるいは抜け駆け禁止の絆は呪い案件で、酸いも甘いも一蓮托生。絆が切れないガソリンを常に欲しているから、儲け話に敏感と言い換えればいいのか。要するに金蔓は掴んで離さない。

 

乱雑なお家に住んでいたその人は、どこかのグループにとっての金蔓で、その人が将来手にするかもしれない和解金や示談金がグループを潤す可能性があったから、応援団がたくさんついた。

 

としか考えられないくらい、事実だけを羅列した非公式な記録と、近くで見ていた肌感覚や伝聞あるいは風評が大きく違う。今改めてその当時の事件記録(新聞にも大きく取り上げられた事件)を読むと、ゾッとする。

 

大事なものが掌からすり抜けた後でしおらしく振舞うくらいなら、最初っから大事にしとけよ。

 

が、近くで見聞きしていた肌感覚にもっとも近い。もっと身も蓋もない言い方をすれば、負けが込んで無い袖は振れないと追い詰められたあげく、博打に打って出たのかと思うくらい、後味の悪い出来事だった。

 

あるいは筋の悪いグループに目をつけられ、嵌められたのか。点と点を結んだら、そっちの方が可能性としてはありそ。

 

最初のドミノを誰が倒すか問題で、ひとつ倒れたから後に続いた人がいる。毟られる金主からすれば流れ弾に当たったようなもので、要するにもっとも”お金持ってそう”だから狙われただけ。というのが私見。決着が着いた後に、誰も藪つついたりしないけどね。

 

ハマってない・ハマりようもない人からすれば、どハマりしている人たちの価値基準は、到底受け入れ難い。同じ人の皮を被ってはいても、ヒトとは思えない所業だから、ヒトじゃないものの方が信頼できる。

 

というわけでヒトじゃないもの、AI相手に暇をまぎらす日が来るのを待っている。

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たかが8ページの特集に一本釣りされて、買ってみた初めての雑誌。表紙をめくったらいきなり望んでもいないものが目に飛び込んできて、ゾーニングされたデジタル空間の快適さ、ステキ過ぎた。

 

お休みなさーい。