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クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

付和雷同ほど恐ろしいものなし

本州も一部では雪が降ってるようだけど、こちらは相も変わらず毎日雪。雪の壁に阻まれて、信号さえよく見えませぬ。あぶねー。

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東京方面より、間違いなく時間はゆっくり流れている。が、ゆっくりと流れる時間の中には、この豪雪の中で生活、買い物行ったり郵便局行ったり銀行行ったりする時間もしっかり含まれる。東京方面の人、この事実は華麗にスルーなんだよな。

 

年末年始は、テレビや動画のお世話になりっぱなし。『ダイアナ妃VSエリザベス女王』や『摩天楼の上に広がる“異空間”』など見応えのあるドキュメンタリーが揃っていて満足。こういうのが動画配信でいつでも見られるようになると、さらによし。

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どの番組も見応えがあったけど、文革50周年を機に文革とは何だったのかを検証する番組が特に面白かった。知られざる歴史発掘系は、いつだって面白い。

 

外国への移住を希望していた中国系の人に、なぜ海外をめざすのかと聞けば、文革、あるいは文革による迫害を身内が経験していて、祖国が信用できないと話す人もいた。

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日本人からすると、遠い昔のように感じる出来事であっても、直接的な吊るし上げや暴力に暴言の記憶が染みついた人からすると、その記憶は消えるもんじゃない。表面は豊かになりつつあって変わったように見えても、きっかけさえあればもとの凶暴性を露わにするかもしれず、しかも容易に熱狂に呑み込まれるような蛮人とは、とことん距離を置く方がいい。

 

中国国内では「失敗」の一言で総括された出来事。

 

失敗の中身や失敗に伴う犠牲者の数をデータベース化しているのは、アメリカ在住の研究者や大学教授。彼らは、文革後に各地方で発行された記録集をもとに、20年かけて地道にデータベース化し、犠牲者の数の増減をもとに、運動の激化したポイントを割り出していた。

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(確実に夏には無かった気がする看板)

文革といえば紅衛兵で、ヒトラーユーゲントよろしく政府に抜擢された少年・少女が加害者筆頭かと思っていたけれど、そうではなくて、その後にあった造反派による内部衝突による犠牲者の方が、はるかに多かった。

 

月ごとの死亡者数をグラフ化していて、どの時点での犠牲者がもっとも多かったかが丸わかり。データと、データに転用可能だった一次資料の大切さがよくわかる。そのデータが描き出す“虐殺のセオリー”は、現代でもお馴染みのもの。

 

内戦や虐殺はその後も後を絶たないけど、もしもデータ化することができたら、感情の激化ポイントがどこにあるのかも露わになって、ピークポイントさえずらせるようになるのかも。そのうち。

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とはいえ、毎月のように万を超える人が死んでいく社会は、普通に恐ろしい。恐ろしくても、国内にとどまるしかなかった人は、どこかで恐ろしさを無効化する術を心得るようになる。

 

恐ろしさや疑問を持ち続けていたのは、結局は海外に逃れた人たちで、事態のおかしさを客観視するには、距離に加えてまったく別の文化が必要なんだな。

 

ひとつの土地・文化にしがみついていたら、いかなる悪行も正当化するかきれいさっぱり忘れ去って生きるしかない。深く掘り下げようもない。

 

お休みなさーい。