桃だ。
梨もぶどうも嬉しいけど、今の季節もっとも嬉しいのは桃かもしれない。なにしろ美味しそうな、いい香りがするから。猫にまたたび、孫悟空に桃。この芳香があるから、仙果として珍重されていたとしても納得。
桃フレーバーより、100倍はいい香りがするフレッシュな桃。が、いかんせんフレッシュな桃は傷みやすい。傷んでいても、がっかりすることなくコンポートにすればいいさ。
【材料】
- 桃 1個 水1カップ
- グラニュー糖 大さじ3
- レモン果汁 大さじ1
- 白ワイン 大さじ1
1個からできるレシピ。1個なので、フライパンで作るとちょうどいい塩梅。
まずは桃を軽く水洗いし、種にそって包丁で縦にぐるりと一周させて切れ目を入れる。アボカドをカットする時と同じ要領で、まずは半分にカット。桃をひねると、半分に割れる。半分にカットしたものを、好みの大きさにさらにカットする。
剥いた桃の皮はとっておき、お茶パックに入れる。
フライパンに、シロップの材料となる水・グラニュー糖・レモン果汁(あるいはかぼすやすだちなど柑橘類の果汁でも可。今回はかぼすの果汁を使ってる)・白ワインを入れて、ひと煮立ちさせる。
フライパンに、カットした桃とお茶パックに入れた桃の皮を入れ、蓋をして5分~10分弱めの中火で煮る。八等分にカットすると、煮る時もまんべんなくシロップに漬かる。
余熱でも火が通るので、10分煮れば缶詰の桃のように柔らかくなる。もう少しフレッシュさを残したかったら、5分煮て余熱で火を通すくらいでちょうどいいかも。
10分煮た状態。桃の皮から色素が溶け出すので、ロゼワインのようなピンク色のシロップになる。白ワインを赤ワインに変えた時よりも、自然なピンクの仕上がりがきれいなので、このレシピがお気に入り。
粗熱が取れたら冷蔵庫でじゅうぶん冷やす。
完成。食べはしないけど、彩りにミントの葉を添えて。
シロップはかなり甘め。きれいなピンク色なので、このシロップでゼリーを作っても美味しそう。面倒くさいから、作りはしないけど。カットしただけのフレッシュな桃を、シロップに漬け込んでお手軽に再利用してたりする。
桃をイチジクに変えても、やっぱり美味しいコンポートができあがる。イチジクの場合、皮は入れなくても果肉そのままで、きれいに発色する。
桃もイチジクも北国では高値の花で、あんまり気軽には買えないんだけど。もっともコンポートにしやすいくだものなので、手に入った時にはせっせと仕込んでる。
最後にもう一回。桃だ💕
こちらのレシピで作ってる。
お休みなさーい。