クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

長い休みがいいのか悪いのか

知らぬ間に8月にも祝日が増えていた。8月11日は「山の日」。7月の海の日に続いて、どこかに出掛けてこいやコラーという、無言の圧力を感じる。

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観光のトップシーズンとなるだけに、観光地住みの人間としては、空港に近づくのもイヤなシーズン。どこかに出掛けるのは好きだけど、混雑する時に出掛けるのは好きじゃないのよ。

 

短い夏を惜しむかのように、海に向かう休日の道路は常にない混みようだった。関東近郊の大渋滞に比べればカワイイものだけど。

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(黄色いさくらんぼ、月山錦)

夏が短ければ、夏休みも短い。そのかわり、雪に閉ざされる冬季休みは多目で、バランスが取れてる。

 

夏休み、夏期休暇が短いかわりに12か月分の給与をもらうのがいいのか。夏期休暇はたっぷり1か月分あるかわりに、11か月分の給与で1年を暮らす方がいいのか。

 

11か月分の給与で暮らさないといけないから、職場は夏休みでも副業を探さざるを得ないのは、特定の国の特定職業ゆえなのか。競争が激しく、競争の見返りが大きな分野には、やっぱり競争のモチベーションが保ちやすいような制度設計がされている。

 

世界ランキングに顔を出すような大学で学ぶ生徒は、勉強量も半端じゃない。

 

そもそも学費も高い。奨学金免除の資格を得るには、よい成績をキープし続ける必要があり、奨学金が返済できるような企業に就職しようと思えば、やっぱりよい成績を取るしかない。必死なんだ。

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毎日夜遅くまで勉強するのは当たり前。真面目な子になると、学期中はすぐ近くにあるダウンタウンに遊びに出ることもなく、ほぼ大学と自分の部屋との往復だけで過ごしてる。服装だってダサダサで、ちっともおしゃれじゃない。

 

学歴がよい職に直結するとは限らないけど、人生の一時期を、わき目もふらずに勉強に捧げることができるのは、学究肌の人にとっては幸福な時間。

 

ノイズのない時間とでもいえばいいのか。生きる目的の違う人間に、時間を割かず、取られず純度の濃い時間を過ごすことへの憧れが、知名度の高い大学に学生を駆り立てている側面はきっとある。

 

純度の濃い時間を求める学生には、インターンという道も用意されている。いいことばかりではないけれど、やっぱり競争のモチベーションが保ちやすい制度が用意されている。

 

競争が激しいから長い休暇も必要で、競争のスタートラインに立ったばかりの人間は、資産でもなければゆっくり休むこともできず、副業で稼ぐ。

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(見た目に惑わされるけど、アメリカンチェリーのように濃厚な甘み)

たまに三連休となるような祝日がほどほど以上に用意され、現役の間はそうそう長い休暇、月単位で休みも取れないのが日本。

 

さほど競争が激しくない現状を反映してる。そして、激しい競争を勝ち抜いてきて、今後もずっと競争し続けることに疲れてる人は、どこがのんびりできる場所かもよく知っている。ある種の人からすれば、治安もいい日本は今でもパラダイス。

 

お休みなさーい。