クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

その名は、甘露

見た目は網目のないメロン、プリンスメロンっぽくもあるこちらは、メロンというより瓜に近い食べ物。別の場所では別の名前で呼ばれてそうだけど、北海道では「甘露(かんろ)」と言うらしい。

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Wikiさんに聞いてみたら、やっぱりマクワウリの一種だった。メロンほど甘みは強くないけれどさっぱりとしていて、ほどよくのどの渇きを癒してくれる夏のくだもの。

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メロンの一種だけあって香りが強く、熟すと美味しそうな甘い香りを部屋中に放つ。そこはメロンっぽい。マクワウリならよそでも見かけるけど、甘露は今のところ北海道でしか見たことない。見たことないから、見かけるとむしろ喜んで買ってる。

 

食べる直前に冷やしてシンプルにそのまま味わう以外、方法がないような食べ物。ステキデザートに変身した姿が想像できない。トマトだってジェラートになるこのご時世にあって、ステキデザートに変身しようもないくだものがむしろ新鮮。

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スイカをグリルして、ハーブやスパイスをまぶして作るホットデザートのレシピを見たことがある。もちろん外国、それもアメリカかどこかの国の人。なぜスイカをグリルしようと思ったのか、小一時間説教したいようなシロモノだった。

 

スイカはなんといってもまずはのどの渇きを癒すものだろうという、シルクロード文化圏における共通認識、シルクロード文化圏を離れたらちっとも通じやしない。

 

頭痛や悪夢に襲われそうなレシピが見つかるのが、外国のレシピをながめる楽しみのひとつ。来歴を知らないか敢えて無視すれば、とことんクリエイティブなものができあがるけど、美味しさがともなってるかどうかもとことん未知数。

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道産くだものとして、煮たり焼いたり無理くりデザートに変身させられる。数奇な運命を、甘露よ、君は生きることなかれ。

 

お休みなさーい。