スモモもモモもモモのうち。桃ととすももでは、その花の見た目もずいぶん違うけど、花びら舞い散るすももの里は、ぷち桃源郷ちっく。
3haの敷地に約1000本のすももの花が植えてある「すももの里」は、更別村にある。
帯広に隣接した、人口3000人ほどの小さな村。この辺りは、とにもかくにも車がないとどうにもならないエリア。GWも過ぎた中途半端なシーズンだと、帯広の市街地を抜けると、人はおろか対向車さえまれとなる。
道路、すっかすか。道路わきには十勝平野を実感する、雄大な景色が広がりまくり。
(たねやの餡子、もとい小豆畑)
何にもないところをドライブしていると、頭もスッカラカンになって気持ちがいい。それ以上スッカラカンになってどーすんのさという外野の声は、無視無視無視。
帯広は、六花亭のお膝元。北海道ガーデン街道の主要ガーデンが4つも集中しているエリアでもあるので、近頃はガーデン愛好家からも熱い視線をあびてるはずのエリア。「真鍋庭園」、「紫竹ガーデン」、「六花の森」を通り過ぎて、更別村に入る。
ガーデン愛好家ならいちいち寄り道したいメジャースポットを通り過ぎ、めざすのは更別村の「どんぐり公園」。すももの里は、どんぐり公園に隣接してる。そして、すももの木以外はみごとなまでに何にもない。大いなる期待をして向かうと盛大に肩透かしをくらう。
でもいーの。この景色が見たかったから。
満開をやや過ぎた頃だったので、白い花びらが視界にチラチラ舞い踊る。おぉ桃源郷。天女の羽衣でもあれば、仙郷っぽさもさらにマシマシ。ひらひら、チラチラがよく似合う場所。
すもも並木。いちめんのすもも、いちめんのすもも、いちめんのすもも。以下略。
週末にはすももの里まつりが開催されたはずだけど、平日は人もまばらでついでに飲食店ブースもなーんにもなかったので、ただ静かなだけ。
同日同時刻の東京や大阪では、人がひしめきあっているかと思うと、同じ日本とは思えない。パーソナルスペースも広大で、気持ちものびのびひろびろ。もっともストレスとなるのは人だから、人が居なければ居ないほどリラックスできる。
地面の黄色い塊はたんぽぽ。ピンク色の塊はシバザクラ。5月下旬はシバザクラが見頃を迎えるので、北海道限定で関心ワードにもシバザクラがエントリー入り。シバザクラを見るために遠路はるばるシバザクラ名所まで出掛ける人も珍しくない。地面に咲く花のために遠出する意欲はでないけど、樹上の花のためならえいやっと遠出もできる、樹の花好き。満足した。
札幌よりもさらに春が遅いので、今頃たんぽぽも満開。ドライブしていると、こんな風に地面が真っ黄色な景色にたびたび出会う。
(奥に見える白い花がすももの里)
いちめんのたんぽぽ、いちめんのたんぽぽ、いちめんのたんぽぽ。以下略。
どこまでも真っすぐな道は、空にまで続いているように見えたり、連なる山並みが素晴らしく美しかったり。ただ通り過ぎる景色にも見どころが尽きない。よそ見しがちで危険だけど、そもそも対向車も滅多に見ないのよね。。
冬だったら途方に暮れるかも知れない景色も、新緑の今なら目に優しい。観光のトップシーズンになると近寄るのも遠慮するエリアだから、時季外れに訪れた方が色々楽しめる。
色々についてはまた別に。
お休みなさーい。