クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』読んだ

どこまでがサブタイトルだろうと迷う、長ーいタイトルの本『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』を読んだ。
 
 
太字になってる箇所が、きっとこの本で最も訴えたいことに違いない。

 読んだのはKindle版。紙の本に一部加筆・修正を加えたとあるので、紙の本とは若干内容が異なるのかも。読み比べてないのでわかりません。


 おしゃれ、身なりに気を遣うのがメンドクサイ人向けというよりは、ポイポイ服を買ってる割には一向にお洒落上級者になれない人にとっても役に立つ、実用的要素満載の「使える」本だった。なぜおしゃれに見えないか、指摘が適切すぎ。ピーコやドン小西よりもの柔らかで、耳を傾けやすいアドバイスが満載。

 
 
オフィスカジュアルな職場が増えて、普段着ている服がどれくらいおしゃれなのかも丸わかりに。スーツや制服があれば誤魔化せたんだけどね。今日は何を着て行こうか、毎日考えるのがメンドクサイ。あるいは憂鬱な人をラクにしてくれる、テクニックに特化した服選びの参考書。
 
 
服選び、あるいはファッションに必要なものはセンスではなく、技術”とキッパリ言い切って、服選びに時間を使いたくない人の”修行時間”を短縮してくれる。
 
・写真が豊富
→モデルも美男美女過ぎない人を選んでいるので、同僚の着こなしを眺めているような親近感がある。
 
 
・どこでどの位の値段のものを買うべきか、具体例が豊富
→アイテムごとに、シャツならここ、コートならここ、パンツならこのお店でこの位の価格帯のものを買うべしと、ゆき届いたアドバイスが豊富。
 
 
・敷居の低いブランドやショップ名が並ぶ
→ハイブランドはまったく出てこない。ユニクロGAPバナナリパブリックなど見つけやすくて入りやすいショップがメイン。時々セレクトショップ。服にお金をかけなくても、”清潔感のある大人の着こなし”は実現できる。
 
 
・著者はおしゃれ上級者
→ パーソナルスタイリストの著者による本だけあって、小物にいたるまでファッションには詳しい。この本では、シンプルでベーシックなスタイルを推奨してい る。ただその気になれば、ベルトやアクセサリーあるいはバッグといったアイテムで差別化ができるよう、その手の小物で押さえておくべきブランド名も教えて くれる。
 
 
・ショップでの想定問答集もあり
→ショップ店員さんとのやりとりが苦手な読者を想定して、ショップでのスマートなふるまい方にも言及。
 
 
おしゃれな人というのは試行錯誤を繰り返し、どの方向から見てもおしゃれと言われる手法を確立した、練習をたくさん積んできた人。
 
 
おしゃれの世界でイチローゴジラ松井を目指す人にはきっと物足りない。けれど、職場やその他の場所で、あーあのいつもちょっと変わった格好してる人ねと記憶されてもちっとも嬉しくない。そんな人にはじゅうぶん過ぎるほどお役立ち。
 
 
まずはクローゼットを見直して、着ない服を処分するよう促すところは最近はやりのミニマリストに一部通じるところがある。時間もお金もかけず、最短距離で好感度の高い着こなしを身に着けるテクニックに特化したこの本。最小の努力で最大の効果をねらった、ミニマリストの王道を行ってるとも言えそう。
 
 
ゴテゴテとゴージャスに着飾っていてもおしゃれに見えるのは、おしゃれ上級者だからこそ。『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』の上映前後に見掛ける、おしゃれでゴージャスなマダム達見てると実感できる。
 

waltham7002.hatenadiary.jp

 

お休みなさーい。よい週末を。