気が付けば気温もグングン上昇。この間まで、夜間は暖房が欲しくなる時もあったというのに、季節は一気に夏へと突入したもよう。気まぐれすぎ。大通公園バラ園のバラも、暑そうだった。
(道庁前広場の睡蓮)
YOSAKOI ソーラン祭り、そして札幌まつりと、札幌の街はお祭り続きだった。どちらのお祭りもフーンと、通りすがりに見ただけだけど。がっつりお祭りに取り組んでいる人たち、特に札幌まつりは結構おおごとなので、大変そうだった。大変「そう」なだけでなく、参加者の方は実際「大変ですわ」と汗かきながら、 終日市内を練り歩いてた。痩せるね。
時間の使い方が我ながらアレで、ちょっとバタバタしている間に時間が経ってしまったのがこの一週間。時間の使い方、もっと考えよう。
バタバタしている間に、作業用としてBGMがわりに何度も鑑賞していたのが『サニー 永遠の仲間たち』。
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いい映画だと評価が高いのは知ってたけど、初めて見た。勝手に脳内で、”ガールズ青春ムービー、私達のスクールライフは最高よ!友情は永遠よ!”的な映画に 変換されていたので、今まで敬遠していた。ヒット曲がたくさん使われていることもあって、多分『リンダリンダリンダ』や『スウィングガールズ』とごっちゃになってる。で、今回初めてまとも に見て、あ、これはアジア版SATCだな、と思った。
SATC、 社会現象にもなったアメリカの連続ドラマ。タイプの違う4人の女性が、つるんでくっちゃべってるのを愛でるドラマ。違うタイプの人間が、小競り合いと仲直 りを繰り返しながら、それでもいつまでもつるんでくっちゃべってるなんて、現実にはあんまりないから。タイプが違うといっても、NYという都会生活に馴染 んでるという、動かしがたい共通項はあるんだけど。
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SATC、 友人がこのドラマの大ファンだったので、「いつまでもつるんでくっちゃべってるのが一番の魅力」だと何度も力説された。女に限らないけど、ことばのキャッチボール を延々と続けられる複数の相手にいつまでも事欠かない状況は、結構恵まれてる。仕事を通じてだと実現しやすい。SATCは、はっきりいってなんでこの4人 が仲いいのかわからない(熱心なファンではないので、仲良くなったきっかけを知らないだけです)。けど、そういう組合せだからいい。
ところで『サニー 永遠の仲間たち』は、高校時代の仲良しグループの友情は、いつまで続くのかがテーマになっている。大人になって、人生が上手くいってる人と上手くいってるとは言い難い人との間に、友情は復活するのかというお話でもある。
こ の、同じ学校で学んだ”私達の友情は永遠よね!”というテーマの選び方が、まずアジア。大人になって、新しく知り合った人とではなく、幾つになってもバッ クトゥスクールで、同じ学校で学んだ友人を特別視する心情に、心当たりあり過ぎる(肯定はしてない、心当たりがあるだけ)。
違う道を歩んでも、最後はまた いっしょになるというテーマ。アジアとアメリカと、どちらにウケがいいんだろ。なんて斜に構えながらでも、感動の涙流せるんだけど。「こうだったらいい な」が描かれているから、観ていて気持ちがいい。「こうだったらいいな」を描くことに徹しているところが、SATCと同じだと思った。
女の友情を描こうとすると、高校時代の友情復活あたりが落としどころとして一番いい。アメリカ映画にもその手の映画は確かにある。あるけれど、人生の移動距離が短い人、出生地からそんなに遠くに離れることもなく、いつでも故郷に戻って来れる人向けだと”学生時代の友情復活”が落としどころになって、人生の移動距離が長い人、もう故郷に戻るつもりもない人向けだと”新しい場所で知り合った、気の合う人”が落としどころになる。という仮説を考えた。考えただけ。
そうしょっちゅうではないけれど、何度か住む場所が変わった。習い事などで、私達高校時代からの友人同士なんですという人たちに、めぐり合うこともあった。 「友達とずっといっしょに年をとっていけるなんて、ステキですね」と言うと、無口になって目を逸らす人も居て、面白かった。保守的な土地だと、戻ってきた 土地で”学生時代の友人と没交渉”は、社会的に許されないところもあったから。
地元の友人には言えないことを溜め込んでるからガイジン、外からやってきた人間とやたらと仲良くなろうとする人もいるのよねっと。SNSの発達で、その辺の人間関係の濃度が薄まると、”私達のスクールライフは最高よ!友情は永遠よ!”なテーマが持つ輝きも、ちょっと薄れそう。
そうは言いつつ、”私達のスクールライフは最高よ!友情は永遠よ!”に否定的な人間でも感動できる、『サニー 永遠の仲間たち』はいい映画だった。
お休みなさーい。